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國継(平安城・明暦頃) -Kunitsugu- 4-379

通常価格:¥880,000 税込
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國継(平安城・明暦頃)
-Kunitsugu-

刃長19.9センチ 反り内反り
元幅21.4ミリ 元重ね6.9ミリ
物打幅18.1ミリ
物打重ね5.1ミリ 松葉先重ね4.7ミリ
裸身重量134グラム 拵に納めて鞘を払った重量172グラム
江戸前期明暦頃(1655~) The early Edo period, circa Meireki era
昭和26年3月8日 神奈川県登録
附属 保存刀剣鑑定書、保存刀装具鑑定書、素銅地銀着はばき、彩漆唐塗鞘合口短刀拵


國継を名乗る刀工は複数存在し、越前下坂系をはじめ同銘の刀工が知られていますが、本工については現時点で俗名や師系などを確実に特定できる資料に乏しく、他国・他系統の同銘工の経歴をそのまま当てはめることは避けるべきですが、平安城、明暦頃の國継在銘作として現在の鑑定を得たことは本刀を評価するうえで重要な意味を持っています。
刃長19.9センチと小振りながら元幅21.4ミリ、元重ね6.9ミリと刃長に比して重ねを厚く取り、強い内反りを見せる姿には小さな刀身の中に凝縮された力強さがあり、造込は冠落としを基調とする鵜の首造りとして、表には笄、裏には長短二条からなる丈比べの樋を彫っていずれも丸留とし、茎には通常の目釘孔とは別に大きな穴を穿つなど、一般的な平造短刀とは明らかに趣を異にする極めて特徴的な姿を呈しています。
地鉄は小板目がよく練れて柾が流れ、地沸が付いて地景を交えながら少しく肌立つ趣を見せ、刃文は匂口明るく冴えた直刃をほぼ一定の焼幅で端正に焼き上げ、鋩子は先丸く上品に返り、華やかな乱刃によって目を惹く作ではなく、よく練られた地鉄と冴えた直刃によって静かな品格を示す一方、厚い重ねと強い内反り、冠落としを基調とした鵜の首造り、さらに左右で異なる意匠の樋という凝った造形によって、僅か19.9センチという寸法以上の存在感を備えており、特に茎に設けられた大きな穴は後述する拵の意匠とも密接に関係する、本刀を象徴する特徴の一つとなっています。

附属する彩漆唐塗鞘合口短刀拵は本刀の魅力と資料性を大きく高める存在で、柄は黒漆研出鮫とし、鞘には赤と黒が複雑に入り交じる変化に富んだ彩漆唐塗を施して返角を備え、短寸の刀身に相応しい洒脱な合口形式に仕立てられています。中でも極めて興味深いのが、刀身の茎に穿たれた大穴と対応する位置に柄にも大きな透孔を設けていることで、この刀身固有の造形をそのまま外装意匠の一部として取り込んだ構成からは、刀身と拵とが密接な関係をもって調製されたことが窺われ、単に後世の既製拵へ収められた短刀とは異なる強い一体感を示しています。拵に納めて鞘を払った重量は僅か172グラムと極めて軽快で、柄と鞘を含めても刀身裸身との差は38グラムに過ぎず、小振りな寸法と相まって携行性にも優れた、実に軽妙な仕立てとなっています。

この彩漆唐塗鞘合口短刀拵には令和5年4月4日付の保存刀装具鑑定書が交付されており、さらに今回、刀身にも新たに保存刀剣鑑定書が交付されたことで、刀身は「國継・平安城・明暦頃」、拵は「彩漆唐塗鞘合口短刀拵 柄 黒漆研出鮫」として、それぞれが鑑定を経た内外揃いの一口となりました。また登録は昭和26年3月8日の神奈川県登録と、登録制度開始初期に遡るものであり、旧大名家や上級武士の所持品であったろうことが想像されます。
刀身と拵の双方に共通する特殊な透孔、黒漆研出鮫の柄、手の込んだ彩漆唐塗鞘などを併せて見ると、ありふれた実用短刀とは異なる、注文主の強い嗜好を反映して誂えられた一口であったことを想像させます。
江戸前期・明暦頃まで遡る在銘短刀であることに加え、平安城國継として保存刀剣鑑定書が交付され、さらに刀身そのものが冠落としを基調とする鵜の首造り、左右で意匠を変えた樋、茎の大穴という極めて個性的な造形を備えているところに本刀の大きな価値があり、これに保存刀装具鑑定書を伴う彩漆唐塗鞘合口短刀拵が揃うことで、その魅力は刀身単体の評価だけでは測れないものとなっています。とりわけ刀身の大穴と柄の透孔が呼応する姿は、刀身と外装を別々の美術品として見るのではなく、一つの完成された作品として鑑賞すべきことを雄弁に物語っており、作者の知名度だけを基準として価値を判断するよりも、江戸前期の在銘刀が個性的な時代拵とともに一体で伝来した資料性を含めて評価したい一口です。

小振りながら厚い重ねと強い内反りによって引き締まった姿を見せる平安城國継の在銘短刀、冴えた直刃とよく練られた地鉄、鵜の首造りと左右で異なる樋による凝った造形、そして刀身の特徴をそのまま意匠へ取り込んだ保存刀装具鑑定書付の彩漆唐塗鞘合口短刀拵までが揃って今日まで伝えられた、まさに内外一体で鑑賞したい作品です。今回新たに保存刀剣鑑定書が交付されたことによって、従来は銘のみから判断せざるを得なかった本刀が「國継・平安城・明暦頃」と明確に位置づけられた意義は大きく、同じ条件を備えた代替品を容易に求めることのできない、個性と資料性を兼ね備えた短刀としてお勧めしたい一刀です。
刃長(cm)19.9 (六寸五分六厘七毛)
反り(cm)内反り
元幅21.4ミリ
元重6.9ミリ
先幅物打幅18.1ミリ
先重物打重ね5.1ミリ 松葉先重ね4.7ミリ
目釘孔数2個
時代江戸前期明暦頃 The early period of Edo era(1655~)
鑑定書保存刀剣鑑定書、保存刀装具鑑定書
登録昭和26年3月8日 神奈川県登録
付属素銅地銀着はばき、彩漆唐塗鞘合口短刀拵
重量裸身重量134グラム 拵に納めて鞘を払った重量172グラム

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