肥前國忠孝作 昭和五十年五月日- Hizen no kuni Tadataka- 2-1847
通常価格:¥352,000
税込
刃長69.5センチ 反り1.78センチ
元幅32.8ミリ 元重ね7.4ミリ
物打幅26.0ミリ 物打重ね6.0ミリ
横手位置幅25.3ミリ 松葉先重ね6.2ミリ
裸身重量805グラム 拵に納めて鞘を払った重量1,054グラム
昭和50年(1975) The latter period of Showa era
昭和50年5月12日 佐賀県登録
附属 銀二重はばき、黒蝋塗鞘打刀拵
本名、井上慶昭。明治37年生まれ。昭和10年より父である井上勘三郎國包より作刀を学び、昭和16年堀井俊秀系の田口正次に入門。昭和18年小倉陸軍工廠受命刀匠となり、戦中は軍刀の鍛錬に従事。戦後は東松浦郡肥前町(現唐津市肥前町)にて作刀しました。
この刀は元先の幅差さほど目立たず、先幅広めの体配。地鉄は小板目が大きく柾流れ、どちらかと言えば柾目に小板目が交じると言った肌合い。刃文は湾れで刃縁や刃中、肌に絡んで渦巻き状の刃や金筋・砂流を顕著に見せ、鋩子は表裏共にすぐ調に丸く返る。
元先の幅差が少ないため、見た目重そうに感じますが、鞘を払って構えてみると、見た目とは裏腹に手元重心でバランスが良く、武用刀として稽古に適した一刀です。
附属の拵は鞘が傷んでいたため、当店にて簡易武用鞘を新調しました。柄や鐔は全て時代物の金具が用いられており、無骨ながらも上品さを感じさせます。