伊豫大掾陀羅尼橘勝國 - Iyo daijo Darani Tachibana Katsukuni - 2-1813
通常価格:¥847,000
税込
刃長76.15センチ 反り2.36センチ
元幅33.4ミリ 元重ね8.0ミリ
物打幅23.3ミリ 物打重ね5.25ミリ
横手位置幅19.8ミリ 松葉先重ね4.7ミリ
裸身重量835グラム。 拵に納めて鞘を払った重量1,165グラム。
江戸前期~中期
The early ~ middle period of Edo era
昭和26年7月29日 兵庫県登録
附属 保存刀装具鑑定書、素銅地金鍍金はばき、黒石目塗鞘打刀拵
元先の幅差開いて中切先延びごころ。地鉄は小板目がよく錬れて詰み、刃文は匂口明るく冴えた互ノ目を焼き、刃中には葉や太い足が入り、鋩子は乱れごころに先丸く返る。
附属の拵は、縁頭に『五瓜に蛇の目』紋を配し、金着および赤銅の四枚切羽を備えた格調高い仕立て。鐔は四方を瓜透かしとし、内部に菊花透かしを施した上手の作で、気品と華やかさを兼ね備えています。さらに昭和二十六年兵庫県大名登録の由緒を有することからも、伝来の確かさと格の高さが窺えます。
鐔鳴りはありますが、柄にがたつきは一切なく、しっかりと締まり、手元重心でバランスに優れ、振り心地の良さと扱いやすさを実感できる逸品です。
銘に関しては、肉月ではなく弓偏である点に注視されたいところです。これにより日本美術刀剣保存協会では、二代とも三代とも断定し難しとの判断から、鑑定書の交付には至っておりません。しかしながら、その作域を見る限り、偽物的な印象は微塵も感じられず、むしろ三代による二代々銘の可能性を十分に視野に入れるべき出来映えといえます。