奥州御所住人安本吉光 昭和癸卯年八月吉日- Oshu Gosho junin Yasumoto Yoshimitsu - 2-1680
通常価格:¥660,000
税込
刃長77.22センチ 反り1.94センチ
元幅34.7ミリ 元重ね7.7ミリ
物打幅28.3ミリ 物打重ね5.6ミリ
横手位置幅26.6ミリ 松葉先重ね5.3ミリ
裸身重量1,056グラム。
昭和38年 (1963) The middle period of Showa era
昭和39年7月9日 岩手県登録
附属 素銅地金鍍金太刀はばき、白鞘
本名、安本徳治。明治37年3月15日生。元陸軍受命刀工であり、岩手県岩手郡雫石町西安庭に住して槌を振るいました。
吉原國家(無鑑査)、加藤真国、宮入昭平(人間国宝)らから作刀を学び、新作名刀展では優秀賞、努力賞等、数々の賞を受賞した実力ある現代刀工の一人です。
この刀は身幅広くがっしりとしており、反りは腰元より上から反り始める所謂先反りの姿で、太刀はばきであることからも、室町期の太刀と刀の併用姿に倣って鍛えたことが覗えます。
地鉄は小板目よく練れて詰み、地沸付いて精美。刃文は匂口明るく冴え、互ノ目主調に丁字を交え、刃縁よく沸づき、砂流かかり、金筋や稲妻現れ、足盛んに入り、刃縁も刃中も変化に富んで覇気があり、鋩子は表裏共に直ぐに先丸く返る。
身幅広く手持ちずっしりとしているものの、重心は中央より手元寄りでバランスが良く、特筆すべき鍛錬疵も無く、古研ぎながら真面目な研磨が施されており、鑑賞刀として申し分ない吉光刀匠の力作です。
はばき下の小錆等、部分研磨承ります。お気軽に御用命下さい。