弘作之 丁卯春 -Hiroshi- 2-1904
通常価格:¥495,000
税込
弘作之 丁卯春
-Hiroshi-
刃長71.2センチ 反り1.9センチ
元幅30.5ミリ 元重ね8.0ミリ
物打幅25.7ミリ 横手位置幅23.5ミリ
物打重ね5.1ミリ 松葉先重ね4.7ミリ
目釘穴2個
裸身重量777グラム 拵に納めて鞘を払った重量1,007グラム
昭和62年(1987) Late Shōwa period
昭和62年6月25日 岐阜県登録
附属 腰藤巻黒蝋塗鞘打刀拵、素銅はばき
高羽弘(たかば ひろし)は昭和29年(1954)生まれ、岐阜県関市で活躍する現代刀工で、本名を弘、刀匠銘を弘宗とし、父である刀匠・高羽誠(秀忠)に学び、志津三郎兼氏に代表される美濃相州伝を目標として研鑽を重ねました。
本作が鍛えられた昭和62年には、愛知県春日井市で採取された砂鉄を用いた作刀にも取り組んでおり、同年12月に完成した短刀には本作と同じ「弘作之」の銘が刻まれていることが春日井市の郷土資料に記録されています。
本刀は元先の幅差が目立って開かず、元重ね8.0ミリとしっかりとした重ねを備えて切先延びた豪壮な造り込みを見せ、手持ちのバランスは良く、実際に構えると数値から想像する以上の扱いやすさを感じさせます。
地鉄は板目に柾が流れてよく練れ、ところどころに大肌を交えながら地沸が付き、刃文は匂口明るく湾れを基調として互ノ目を交え、刃縁には沸がよく付いて足・葉が入り、鋩子は乱れ込んで先丸く返るなど、地刃ともに明瞭な働きを見せ、控目釘穴には螺子山が切られています。
附属する素銅はばきは傷みが激しいため、今後の保存と使用を考慮すれば新調をおすすめします。
附属の黒蝋塗鞘打刀拵は、桜花に唐草を金銀象嵌した現代作の肥後風金具で統一され、鞘は腰を栗形下まで籐巻きとしたうえで全体を黒蝋塗に仕上げ、黒糸巻の柄と相まって実用性の中にも端正な趣を備えています。
刀身には試斬に使用された痕跡が認められるものの、拵に納めて鞘を払った状態でも重量1,007グラムに収まり、手持ちのバランスに優れて扱いやすく、鑑賞刀として地刃を楽しめることはもちろん、実用を念頭に置いて鍛えられ、拵まで整えられた現代刀ならではの魅力を備えた一振です。
※委託品