濃州住兼成作 昭和六十二年十一月吉日 -Noshu ju Kanenari- 2-1896
通常価格:¥440,000
税込
濃州住兼成作 昭和六十二年十一月吉日
-Noshu ju Kanenari-
刃長71.6センチ 反り1.65センチ
元幅33.1ミリ 元重ね7.1ミリ
物打幅28.0ミリ 横手位置幅26.0ミリ
物打重ね5.0ミリ 松葉先重ね5.0ミリ
目釘穴1個
裸身重量865グラム 拵に納めて鞘を払った重量1,143グラム
昭和62年(1987年) The last years of Showa era
昭和62年12月22日 岐阜県登録
附属 半鮫研出若狭塗鞘打刀拵、銀はばき
兼成は、美濃関を代表する現代刀匠の一人で、本名を後藤良三といい、岐阜県重要無形文化財保持者にも指定された名工です。江戸時代より続く兼成の名跡を継承し、二重八代兼成とも銘切ります。師である渡辺兼永刀匠の薫陶を受けて研鑽を積み、その卓越した鍛刀技術によって現代刀剣界において高い評価を確立しました。その作品は強靭な地鉄と優れた切れ味に定評があり、鑑賞刀剣としてはもとより、居合道家や武道家からも実用刀として絶大な支持を集めています。
本刀は元幅33ミリを超える堂々たる体配を示しながら元先の幅差を抑え、先幅も広く保ちつつフクラを枯らしごころに仕立てた鋭利な姿が印象的で、長寸の刃長と相まって現代刀らしい迫力と実戦性を兼ね備えています。裸身重量865グラム、拵に収めた状態でも鞘を払って1143グラムと十分な重量を備えながら、重心は手元に寄せられており、柄にがたつきや鐔鳴りも見られず、実用刀として極めて優れた仕立てとなっています。
地鉄は小板目肌に杢目を交えてよく錬れ、緻密に詰んだ鍛肌には地沸が細かにつき、刃縁には柾がかった流れ肌も見られるなど、美濃伝らしい力強さと精美さを兼ね備えた出来を示し、刃文は匂口明るく冴えた大互ノ目乱れを焼き上げ、焼頭を丸く連ねながら変化に富んだ景色を見せており、刃中には足がよく入り、総体に砂流が顕著にかかって金筋を交えるなど働きが豊富で、現代刀匠としての兼成刀匠の高い技量を存分に示し、鋩子はそのまま乱れ込んで先で丸く返り、全体の刃文とよく調和した力強い結びを見せています。
豪壮な姿と優れた鍛錬、豊かな刃中の働きを兼ね備えた優品であり、岐阜県重要無形文化財保持者である二十八代兼成刀匠の力量を存分に味わうことのできる一振です。さらに半鮫研出若狭塗鞘打刀拵を附属し、鑑賞刀としてのみならず居合道や試斬用としても高い実用性を備えた、現代関鍛冶の魅力を今に伝える見所の多い作品です。