陸軍略式軍刀鐔 無銘 -Mumei- 12-1474
通常価格:¥11,000
税込
陸軍略式軍刀鐔
無銘
-Mumei-
縦68.9ミリ 横55.4ミリ 切羽台厚3.6ミリ 重さ99.8グラム
昭和前期 The early Showa period
附属 なし
本作は、陸軍略式軍刀に用いられた真鍮地の軍刀鐔です。
略式軍刀は昭和期に将校准士官用として採用された軍刀であり、本作もそうした軍装品の一部として製作されたものです。鋳造によって成形された作で、全体に鋳肌の粗さや細部表現の甘さが見られますが、これは戦時下における物資不足や製造工程の簡略化を反映したものと考えられます。
特に終戦に近い時期の軍装品には同様の傾向が認められ、本作もそうした時代背景をよく伝えています。
金銅色の地肌には長年の使用や経年による摩耗が見られるものの、軍刀金具特有の実用的な造形を良好に残しています。桜花は日本陸軍を象徴する意匠として広く用いられ、軍刀金具にも数多く採用されました。
本作は軍刀拵の補修用としてはもちろん、戦時下の軍装品製作事情を今に伝える資料としても興味深く、近代軍装史を物語る一品です。