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無銘(菊池槍) -Mumei(Kikuchi yari)- 6-098

通常価格:¥770,000 税込
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無銘(菊池槍)
-Mumei(Kikuchi Yari)-


刃長30.8センチ 内反り
元幅19.2ミリ 元重ね11.2ミリ
物打幅15.25ミリ
物打重ね7.5ミリ 松葉先重ね7.5ミリ
茎の長さ32.1センチ
目釘穴1個
裸身重量377グラム。
南北朝末期~室町初期 (英語表記も)
昭和34年10月12日 静岡県登録
附属 特別貴重刀剣認定書、鉄はばき、白鞘


菊池槍とは、肥後国の名族・菊池氏に由来すると伝えられる古式の槍である。細身で鋭利な姿を特徴とし、大身の短刀をそのまま長柄武器化したかのような古雅な体配を示すものが多い。一般的な戦国期の素槍とは異なり、身幅細く、反り気を帯びる作も見られ、その姿には南北朝から室町初期にかけての古風な武器形態が色濃く残されている。
その成立については諸説あり、南北朝期の戦乱において刺突を重視した武器として用いられたと考えられているが、具体的な成立事情や菊池氏との直接的関係については、後世の伝承を含む部分も多く、必ずしも史実として断定できるものではない。現存する「菊池槍」も、当時の実用品のみならず、後世に古式を写して作られたものや、古風な姿からその名で呼ばれた例を含むと考えられている。
江戸時代には、こうした古様な姿が武家社会において由緒ある武器として珍重され、「南北朝武士の遺風を伝える槍」として鑑賞・伝承されるようになった。現在でも菊地槍は、古槍の中でも特に時代色の濃い存在として知られ、実戦武器としての鋭さと古雅な気風を備えた独特の槍として評価されている。

本槍は、南北朝末より室町初期頃まで遡ると見られる古作の菊地槍である。細身で内反りとなり、冠落としとした鋭利な造込みに、古様な気風が色濃く現れている。腰元には鎬地に樋を、平地には太めの添樋を掻き、ともに丸留とするなど、簡素ながらも洗練された姿を示す。
地鉄は板目肌に柾目を交えて流れ、細かな地沸が付き、淡く映りごころが立つ。さらに地景しきりに入り、古鉄ならではの潤いある肌合いを見せる。刃文は直刃を基調とし、ふくら辺りで大きく湾れ込んで、鋩子は直ぐに先丸く返る。総じて刃縁には地鉄に絡んだ繊細な変化が豊かに現れ、刃中に走る砂流も見事で、古槍らしい覇気に富んだ出来栄えである。
殊に貴重なのは、制作当初の鉄はばきが失われることなく附属している点である。古槍において当初はばきを残す例は少なく、昭和三十四年交付の特別貴重刀剣認定書にも「附鉄はばき」と明記されている。
古雅な姿と健全な保存状態を兼ね備えた、まさに菊地槍中の白眉と称すべき優品である。
刃長(cm)30.8 (一尺零寸一分六厘四毛)
反り(cm)
元幅19.2ミリ
元重11.2ミリ
先幅物打幅15.25ミリ
先重物打重ね7.5ミリ 松葉先重ね7.5ミリ
目釘孔数1個
時代南北朝末期~室町初期 Late Nanbokucho period to Early Muromachi period
鑑定書特別貴重刀剣認定書
登録昭和34年10月12日 静岡県登録
付属鉄はばき、白鞘
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