無銘 - Mumei - 2-1857
通常価格:¥297,000
税込
刃長73.02センチ 反り1.6センチ
元幅31.4ミリ 元重ね6.6ミリ
物打幅24.4ミリ 物打重ね5.1ミリ
横手位置幅21.0ミリ 松葉先重ね4.7ミリ
裸身重量817グラム 拵に納めて鞘を払った重量1,016グラム
江戸前期 The last years of Edo era
昭和27年7月24日 愛知県登録
附属 素銅地金鍍金はばき、黒菜種塗鞘打刀拵
元先の幅差頃好く開いて切先気持ち延びごころ。極端に絞られた茎尻が特徴的で、地鉄は小板目よく練れ、刃文は匂口明るい互ノ目乱れを巧みに焼き上げ、尖りごころの刃交じり、足入り、鋩子は表裏共に直ぐに先丸く返っています。
特筆すべき鍛錬疵は認められず、全体に傷みの少ない健全な地刃を備え、手の込んだ菜種塗り鞘に大切に納められてきた一刀です。
さらに昭和二十七年の大名登録である点から、往時には地方の少大名、あるいは家老職など高位の士の所持刀であったことが自然に覗えます。
附属の拵にはオリジナルの切羽が揃って残されており、現代では極めて貴重な存在です。鐔鳴りは認められるものの、柄にガタツキはなく、締まりは良好。実際に鞘を払って構えてみると、手元重心で非常にバランスが良く、ただならぬ一刀であることを実感させます。
古い時代物の鞘は、今日では失われやすい貴重な附属品です。そのため、居合のお稽古に用いられる場合には、既成の替鞘をご用意の上で使用し、時代鞘は大切に保管されることをお薦め致します。
また、純然たる観賞用として楽しまれるのであれば、相応しい研磨を施し、保存刀剣鑑定を受審の上、末永く御愛玩頂きたい一刀です。