兼則 - Kanenori - 6-072
通常価格:¥495,000
税込
刃長74.55センチ
元幅31.9ミリ 元重ね13.3ミリ
物打幅32.6ミリ 物打重ね9.85ミリ
螻蛄首六角形 螻蛄首元幅20.2ミリ 螻蛄首元重ね19.75ミリ 螻蛄首端から刃区までの長さ5.4ミリ 茎の長さ75.15センチ
裸身重量1,362グラム
室町中期~後期 The middle ~ latter period of Muromachi era
昭和59年9月6日 福井県登録
附属 白鞘、銀切羽、角製鐔
兼則は直江志津兼友の子と伝えられ、法名を三阿弥と称す鍛冶で、南北朝末期から應永頃にかけて活躍したと考えられます。その後も同銘が続き、いずれも巧手として名高い名工です。
本槍は平三角造で、平面には力強い大樋を両端丸留に掻き、刃長二尺四寸六分と長大な姿が印象的です。地鉄は柾気が強く杢が交じり、地沸が豊かに付いて肌立ち、地景も鮮明に現れるなど、迫力と深みを兼ね備えた鉄味を呈しています。刃文は匂口明るい直刃調で、刃縁には食い違い風の刃を交え、小足が盛んに入るなど、働き多く見どころに富んだ出来口です。刃縁の沸が地に溢れて煙み込む箇所もあり、雄渾な表情が印象に残ります。銘の上に『十』と切られているのは、当時の武具管理番号でありましょう。
また、本槍の大きな特徴は、一度に鍛え上げたものではなく、上方と下方を別々に鍛え、最終的に一本として継いで仕上げられている点にあります。そのため地鉄の流れが微妙に異なる箇所が見られ、戦国期の大身槍の製作技法を如実に物語っています。
実用武具でありながら資料的価値も極めて高く、歴史的背景を楽しめる逸品であり、壮大な姿と威厳ある出来映えを誇る、兼則の技と戦国武具の醍醐味を味わえる一筋で、鑑賞価値・資料価値ともに申し分ない作品です。