無銘(應永信國)- Mumei(Oei Nobukuni - 2-1826
通常価格:¥599,500
税込
刃長68.3センチ 反り2.4センチ
元幅29.6ミリ 元重ね7.5センチ
物打幅23.1ミリ 物打重ね5.6ミリ
横手位置幅19.6ミリ 松葉先重ね4.5ミリ
裸身重量748グラム
室町初期應永頃(1934~) The early years of Muromachi era
昭和26年6月28日 大阪府登録
附属 保存刀剣鑑定書、銀地金鍍金はばき、白鞘
信國は来派の流れを汲む刀工で、初代は建武頃といわれていますが、現存するものでは延文・貞治が最も古く、今日ではこれを初代としています。
室町に入り應永頃に左衛門尉、永享頃に式部丞、文明頃に平安城と同銘が数代続きます。
本刀は大きく磨り上げられてもなお、元先の幅差頃好く開き、深めの反りが優雅な趣を湛える堂々たる姿を留めています。表裏に施された刀樋は丸留めとされ、凛とした姿に一層の品格を添えています。地鉄は板目にやや流れごころを交えて杢交じり、地景入って地沸付いて肌立つなど、古雅で味わい深い鉄肌を呈しています。刃文は沸勝ちに互の目・小互の目・丁子を交え、尖りごころの刃も多く、砂流や太く長い金筋が随所に掛かり、葉も頻りに入るなど、躍動感溢れる華やかな出来口となっています。鋩子は表裏ともに直ぐに入り、先丸く返る典雅な姿。
経年や手入れによるヒケが見られますが、化粧直しを施すことで、より一層この刀の魅力が引き立ち、鑑賞価値を一段と高めてくれることでしょう。