男鹿住慶廣作 昭和乙丑年初春 - Oga ju Yoshihiro - 2-1789
通常価格:¥396,000
税込
刃長72.0センチ 反り2.1センチ
元幅33.7ミリ 元重ね8.1ミリ
物打幅26.6ミリ 物打重ね5.7ミリ
横手位置幅24.4ミリ 松葉先重ね5.5ミリ
裸身重量851グラム
昭和後期
The latter period of Showa era
昭和60年9月10日 秋田県登録
附属 素銅地はばき、白鞘
慶廣については資料が少なく、詳細な刀工来歴を記すことが叶いません。然しながら、本作の出来映えは優れ、作者の確かな技量を示す一振といえます。
姿は本先の幅差は目立っては開かず、切先延びた豪壮な造り込み。地鉄は小板目よく練れて地沸付き、精美にして澄み渡り、刃文は匂口明るく冴え、小湾れ調に互の目や互の目丁子を交え、足や葉が頻りに入り、砂流を伴う等、変化に富んでおり、鋩子は乱れ込み、丸く返り、見所多き仕上がりとなっております。
来歴不詳ながらも、姿・地鉄・刃文いずれも見応えある佳品であり、鑑賞においても十分にご満足いただける作品です。
茎に見られる裏年紀ですが、昭和乙丑年は昭和二十年に当たります、登録証に記載されている作刀承認申請は昭和五十七年ですから、本刀は注文主の求めに応じて乙丑年と銘切られたもの、或いは昭和二十年に鍛えた物を後年に登録した作品かと推測されます。