立子山住人将平作 昭和六十二年春 - Tatsugoyama junin Masahira saku - 1-069
通常価格:¥3,520,000
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古刀再現でその名を知られる藤安将平師。彼は昭和の終わりから平成にかけて、個展や玄門之会展等の出品に、細直刃の短刀や皆焼の太刀を手掛けていました。
この太刀は、圧し切り長谷部に焦点を絞って鍛錬を試みたその頃の作品で、地鉄の鍛えは、まだまだ宮入行平伝を基本としていたため、現在の作風とは異なり良く詰んでおり、地鉄が締まっているために、刃は明るく冴えた出来口になっています。
この後、平成にかけて、将平師は姿も古作の形を正確に捉えられるようになり、特に平造りの小脇指は、南北朝期の延文、貞治の姿になっていきます。
尚、この太刀は、はばきを浅井信雄師、白鞘を浅井義雄師、研磨を藤代興里師と、そうそうたる名人達が手掛けていますので、それぞれの諸工作の参考資料としても御所持頂く価値ある一振です。
藤安将平プロフィール
藤安将平刀匠は昭和二十一年福島県伊達郡生まれ。昭和41年長野県坂城町の刀匠、故人間国宝、宮入行平師に入門。
昭和50年福島県立子山に鍛刀場を開設して独立。以後作刀の研究修練を重ね日本美術刀剣保存協会優秀賞3回、奨励賞6回、努力賞7回を受賞。平成2年には日本美術刀剣保存協会会長賞受賞。同14年日本美術刀剣保存協会寒山賞を受賞。
尾張熱田神宮、奈良護国神社など多くの神社で奉納鍛錬を行い、平成20年には、704年、佐備大麻呂の作剣以来、およそ千三百年ぶりに常陸鹿島神宮において日本刀奉納鍛錬を行う。
昭和59年秋には伊勢神宮第61回式年遷宮、御神宝太刀謹作奉仕の大役も担い、 先の震災で大きな被害を受けた福島県南相馬の御刀神社復興支援にも大きく尽力され、御神宝となる直刀を謹作奉仕し、直近では福岡の宮地嶽古墳出土大直刀の復元鍛錬など、現代日本刀匠屈指の作刀技術を持っている。
平安、鎌倉時代の古刀剣再現への強い想いを持ち、長年研究修練に取り組み、国宝、重要文化財やそれに類する刀剣類、全国の砂鉄や鉄文化の知識見識も豊富で、太刀、刀、短刀、脇指、薙刀、古代直刀など、どれを手掛けても正確で美しい刀姿を造り上げる。
地鉄、焼刃の手際も鮮やかで幅広い製作能力を誇り、中心鑢や銘文といった中心仕立ても現代刀匠随一で、師である行平没後、師の実子である宮入小左衛門行平(宮入恵)を預かり、弟子として鍛刀修業を積ませた経緯からも、師の信任が厚く、その技量の高さを物語っている。
近年は奈良正倉院収蔵の直刀、手鉾のなど奈良時代の刀剣類の研究、薬研藤四郎や鶴丸国永、一期一振等の復元製作にも取り組んだ。