五丈原図縁頭 鳳鳴堂斎藤正興(花押)Houmeidou Saitou Masaoki(Kaou) 14-068
通常価格:¥770,000
税込
江戸中期 The middle period of Edo era
縁長:38.6mm / 腰高:14.2mm / 頭長:33.6mm / 重さ 51g (縁31.1g 頭19.9g)
附属 特別保存刀装具鑑定書、特製桐箱
斎藤正興は一宮長常の門人で京都で活躍した金工師で佳興と同人。帝都萬正興(花押)、斎藤正興(花押)、鳳鳴堂正興(花押)と瞑しました。
本作は、三国志「五丈原の戦い」を題材とした見事な縁頭で、四分一磨地に超絶とも言える彫金技術を惜しみなく注いだ秀作です。馬の毛の一本に至るまで繊細に毛彫りされ、車上の諸葛亮孔明をはじめ、諸人物の表情までもが生気に満ち、見る者を物語の世界へと引き込みます。
現代のような拡大鏡もない時代に、これほどまでに細密な仕事を成し遂げた職人の技量には、ただ感嘆するほかありません。
五丈原は孔明が病に倒れた地として知られ、智将の最期を象徴する戦いでもあります。その歴史的場面を縁頭の小宇宙に凝縮した本作は、まさに金工の粋を体現した逸品といえるでしょう。
縁頭069番「五丈原図縁頭」と共に揃え、大小拵としてお用いいただくことで、より一層の統一美と重厚感をお楽しみいただけます。