藤原兼房兼氏作 昭和甲子年吉日- Fujiwara Kanefusa Kaneuji - 2-1708
通常価格:¥385,000
税込
刃長72.6センチ 反り1.4センチ
元幅30.5ミリ 元重ね6.6ミリ
物打幅25.0ミリ 物打重ね4.9ミリ
横手位置幅21.6ミリ 松葉先重ね4.6ミリ
裸身重量600グラム。 拵に納めて鞘を払った重量946グラム。
昭和59年(1984) The latter period of Showa era
昭和59年10月5日 岐阜県登録
附属 銀はばき、黒蝋塗鞘打刀拵
二十四代藤原兼房は本名を加藤孝雄。大正11年に生まれ、岐阜県関市栄町に住しました。父である二十三代藤原兼房の下で鍛刀を学び、薫山賞、優秀賞、努力賞、等多数の受賞歴を持つ名工で、岐阜県重要無形文化財保持者でもありました。
兼氏は二十四代藤原兼房の実弟で、本名を加藤実と称する。
この刀は元先の幅差頃好く開いて中切先。表裏に刀樋を掻き流し、地鉄は杢目がよく錬れて少しく肌立ち、刃文は匂口明るく冴えた湾れ刃に、互ノ目を交え、金筋や砂流と言った働きが随所に見られ、鋩子は表裏直ぐに先丸く返る。
刀身は軽量化に特化し、手持ちが非常に軽く扱い易い。長年居合稽古に使用されてきたため、ヒケ等の擦り傷、また、極小の刃毀れが見られますが、純然たる居合形稽古刀としては申し分ありません。特筆すべき鍛錬疵もありませんので、再研磨を施せば美術鑑賞刀としても存分にお楽しみ頂ける作品です。
※研磨参考価格121,000円(税込)
附属の拵は柄にガタツキなくしっかりとしておりますが、鐔鳴りはございます。時代物の透かしが無い重めの板鐔を掛けているので、更に手元重心となり、片手操作も楽々です。