鶴丸紋笄 無銘 -Mumei- 16-268
通常価格:¥14,850
税込
鶴丸紋笄
無銘
-Mumei-
全長21.37センチ 幅12.3ミリ 重さ28.2グラム
現代 The modern period
附属 桐箱
鶴丸紋は、翼を広げた鶴の姿を円環へ収めた家紋であり、長寿と瑞祥を象徴する鶴に、途切れることのない円のまとまりを重ねた格調高い意匠です。長い首、広がる翼、尾羽を1つの丸へ収めた姿には、紋章としての識別性と吉祥画題としての優美さが備わっています。
本作は銀灰色を呈する鉄地の笄へ、鶴丸紋を縦に3点配した現代の作です。現在残る耳側の紋は、翼の羽根を1枚ずつ刻み、首と嘴を円の内側へ巡らせた姿を明瞭に表しており、簡潔な構成の中で鶴丸の図案美を楽しめます。
胴の中央と棹側に据えられていた2点の家紋は剥離しており、現在は円形の取付痕が残っています。制作当初の姿を完全には保っていないため価格へ十分に反映していますが、残存する鶴丸紋の細部を鑑賞できるほか、同形の紋を補作して復元を試みるための資料や、金工修復を学ぶ素材としても活用できます。
裏面は文様を置かず、笄の長く伸びた輪郭と鉄地の質感をそのまま見せる簡潔な仕立てです。現状品として気兼ねなく手元で鑑賞でき、鶴丸紋を好まれる方、補修や加工の素材を探されている方にも取り上げていただきたい一品です。