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龍菊花図割笄 無銘 -Mumei- 16-260

通常価格:¥165,000 税込
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龍菊花図割笄
無銘
-Mumei-

全長21.3センチ 幅11.9ミリ 重さ39.3グラム
江戸中期~後期 The middle to late Edo period
附属 桐箱


龍は水を呼び天へ昇る霊獣として権威、飛躍、守護を象徴し、菊花は長寿と高潔を表す吉祥の花として尊ばれてきました。力強く身を翻す龍と、放射状に花弁を整える菊を同じ画面へ収めた本作は、動と静、威厳と優美を対照させながら、2つの吉祥意匠を一具に重ねた格調ある取り合わせです。

落ち着いた灰銀色を呈する四分一地の胴へ、上方には身をくねらせる龍、下方には大きく開く菊花を繊細な線彫で表し、その周囲を細い枠線で囲むことによって、長い画面を1幅の絵のように引き締めています。龍は頭部、鬣、鱗、脚先を小さな面積の中へ密度高く刻み、左右の片へ姿を分けながら、合わせたときに初めて全容が現れる構成となっており、菊花も中心から伸びる多数の花弁を1枚ずつ彫り分け、龍の複雑な曲線に負けない存在感を備えています。

高彫や豊富な色絵で華やかさを競うのではなく、地金とほぼ同じ色調の線だけで龍の迫力と菊の端正さを描き出しているため、光の向きによって文様が鮮明に現れたり地へ静かに沈んだりします。耳掻側の蕨手状の曲線、胴の外周を巡る枠、龍と菊を上下に分ける余白まで緻密に設計され、2本を合わせた姿では左右の線が無理なく繋がる一方、分けて眺めれば片側ごとの彫りと割笄の合わせの精度を確かめられます。

裏面は文様を置かず、なだらかな丸みと古色を広く見せる簡潔な仕立てで、表面の細密な線彫をいっそう際立たせています。派手な色彩を用いないからこそ、龍の表情、菊花の重なり、地金に宿る穏やかな色合いを飽きずに味わうことができ、正面からは端正な構成、斜めからは鏨の深浅が作る陰影を堪能できます。龍図、菊花図、割笄のいずれを収集の中心とされる方にもおすすめしたい、静かな品格と細工の見応えを兼ね備えた一品です。
寸法全長21.3センチ 幅11.9ミリ
時代江戸中期~後期 The middle to late Edo period
鑑定書―
付属桐箱
重量重さ39.3グラム

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