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旭日波濤図鐔 山城國西陣住埋忠重成 -Yamashiro no kuni Nishijin ju Umetada Shigenari- 12-1871

通常価格:¥363,000 税込
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旭日波濤図鐔
山城國西陣住埋忠重成
-Yamashiro no kuni Nishijin ju Umetada Shigenari-

縦63.4ミリ 横56.6ミリ 切羽台厚4.1ミリ
重さ78.0グラム
江戸前期 The early Edo period
附属 桐箱


埋忠重成は、京都西陣に連なる埋忠派の金工で、埋忠重義の門人と伝えられます。埋忠派は刀剣や鐔の制作に加え、名刀の仕立て直しや鎺の製作など幅広い仕事を手がけた一門であり、重成にも鉄地の彫りへ金銀の象嵌を取り合わせた作例が伝わります。本品には切羽台を挟んで「山城國西陣住」「埋忠重成」と長銘が切られています。

画題は、雲間から昇る旭日と岩へ打ち寄せる波濤であり、海上の初日の出にも通じる清新で吉祥性豊かな景色を表しています。左上の旭日には金布目象嵌を広く施して、黒褐色の鉄地から朝の光が鮮やかに現れるさまを描き、右下には波間に屹立する岩を肉彫で起こして、その岩肌へ金象嵌を散らしています。鐔面の大半を満たす波は細く連続する筋彫とふくらみのある波頭によって表され、右下で岩へ砕ける激しい流れから左下へうねりながら広がる波筋まで視線が自然に導かれ、飛び散る飛沫へ点々と置かれた金象嵌が、朝日を受けて一瞬きらめく水滴のような生気を添えています。

表面では旭日、雲、岩、波を一つの景色として組み立て、金の面、点、細片を使い分けることで光の強弱まで描き分ける一方、裏面は波濤のみを簡潔に配し、広い鉄地の静けさを残しています。華やかな表と抑制された裏を返しながら鑑賞すると、旭日の下で岩へ砕ける波の力強さから、遠くへ連なる海面の余韻へと景色が続き、限られた鐔面の表裏に異なる距離感を作り出した構成の巧みさを味わえます。

竪丸形の鉄地は脇指用として引き締まった姿に整えられ、耳には銀覆輪を巡らせて黒褐色の鉄地と黄金色の旭日を端正に引き締め、金、銀、鉄という3つの色調が互いを引き立てる格調高い仕立てとなっており、茎孔の上下に残る責金からは、実際に拵へ合わせて大切に用いられてきた来歴もうかがわれます。

埋忠派らしい鉄味、彫りと金布目象嵌の取り合わせ、長銘、銀覆輪という見どころを備え、旭日と荒波の対照によって小振りな鐔面へ雄大な海景を凝縮した作品です。光を受ける角度によって旭日と飛沫の金が浮かんでは沈み、正面では緊張感ある構図、斜めからは波頭と岩の肉彫、側面では銀覆輪の輝きを楽しめるため、埋忠金工の収集品としてはもちろん、脇指拵へ品格ある古作金工を合わせたい方にもおすすめしたい、鑑賞性に富む一枚です。
寸法縦63.4ミリ 横56.6ミリ 切羽台厚4.1ミリ
時代江戸前期 The early Edo period
鑑定書―
付属桐箱
重量重量78.0グラム

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