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萩に勝虫と蟷螂図鐔 無銘 -Mumei- 12-1861

通常価格:¥132,000 税込
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萩に勝虫と蟷螂図鐔
無銘
-Mumei-

縦66.4ミリ 横60.5ミリ 切羽台厚3.65ミリ
重さ85.9グラム
江戸中期~後期 The middle to latter Edo period
附属 桐箱


萩は秋の七草の一つとして古くから親しまれ、細くしなやかな枝へ小葉と花房を連ねる姿は、盛夏から秋へ移る静かな季節感を伝える画題です。そこへ蜻蛉と蟷螂を取り合わせ、草花だけでは終わらない生命の気配と動きを加えています。蜻蛉は後退せず前へ進む姿から「勝虫」と称され、武家にも好まれた吉祥の意匠として知られ、蟷螂もまた、小さな身体で大きな相手へ斧のような前脚を振り上げる姿が「蟷螂の斧」の故事に重ねられ、勇気や果敢さを表す画題として刀装具に好んで採り上げられました。

本品は落ち着いた鉄地の右辺へ萩の枝を弧を描くように配し、葉へ金色絵と銀色絵を交互に施して、枝先の細かな実や花房を粒状の象嵌で表しています。上方を舞う勝虫は眼と尻尾へ金色絵を施し、下方の蟷螂も触角へ金を添えることで、黒褐色の地から生き物の姿が控えめに浮かび、余白を大きく残した画面に爽やかな緊張感を生み出しています。

萩の枝は切羽台を避けて右下から上方へ伸び、勝虫と蟷螂が対角線上に呼応するため、視線が自然に鐔面を巡ります。高彫を抑えた薄肉彫と細い毛彫を基調としながら、色金の量を必要以上に増やさず、鉄味を主役に据えている点も魅力で、角度を変えるたび金銀の葉が小さく光り、秋野の風に揺れるような表情を見せます。

裏面は広い鉄地の余白を生かし、左下へ金と銀による小さな色絵のみを配した簡潔な構成で、萩、勝虫、蟷螂を展開する表面の景色を静かに引き立てています。細部の彫りと色絵を見込む楽しさ、勝虫に託された武家趣味、萩の季節感が一枚へ無理なくまとめられており、華美に偏らない鉄地色絵鐔を好まれる方におすすめしたい、品の良い一枚です。
寸法縦66.4ミリ 横60.5ミリ 切羽台厚3.65ミリ
時代江戸中期~後期 The middle to latter Edo period
鑑定書―
付属桐箱
重量重量85.9グラム

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