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月下布晒図鐔 長州萩住友久 -Choshu Hagi ju Tomohisa- 12-1846

通常価格:¥121,000 税込
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月下布晒図鐔
長州萩住友久
-Choshu Hagi ju Tomohisa-

縦75.15ミリ 横71.0ミリ 切羽台厚4.2ミリ
重さ118.5グラム
江戸中期 The middle Edo period


友久は長州萩で活躍した鐔工で、本品の銘と鉄地へ山水を薄肉彫で表す作域から、長州河治派別家三代の友久に比定するのが最も自然です。貞享4年(1687)に生まれ、寛保3年(1743)に没したと伝えられる江戸中期の金工で、長州鐔らしい堅実な鉄地を基礎に、山水、家屋、人物を絵画のように構成する作品を残しました。本品も広い鉄地の余白を夜空と水面へ転じ、薄肉彫と毛彫を使い分けて遠近を整える手法に、友久の山水表現がよく表れています。

画題は、三日月の浮かぶ夜の川辺で、女人が長い布を岸の陸地へ延べている情景です。布晒しは川水で洗う工程だけでなく、洗った布を河原や地面へ広げ、外気や日光に晒しながら乾燥と漂白を進める作業も含みます。本品の布は川中ではなく人物の前から左方の陸地へ長く延ばされており、傍らに置かれた持ち手付きの桶と併せて見れば、川で洗った布を岸へ引き上げて広げている場面と読むのが自然です。三日月を配した夜景は作業時刻をそのまま写したというより、川辺の静けさと人の営みを風雅な月下の景へ昇華する絵画的な趣向と考えられます。

表面右方には枝振りの異なる2本の松と茅葺の家屋を配し、切羽台を挟んで右から左へ流れる川を描き、その手前の岸辺に布を扱う女人と桶を置いています。上方には横長の霞雲を幾筋も浮かべ、その切れ間から細い三日月を覗かせることで、近景の働く女人から遠い夜空までを1枚の鐔面へ収め、静かな月明かりの下で川音だけが聞こえるような奥行きを作り上げ、松の幹や家屋の屋根、女人の衣、地面へ長く延べた布へ施した鏨の深浅にも変化があり、光を傾けるたび情景が穏やかに浮かび上がります。

裏面は上方に霞雲を置き、下方には表面から続く川と川岸を描き、岸辺に笹葉と葉を落とした木を添えています。人物や家屋を置かず、流れと植物だけで夜の静けさを深めた裏面は、表の生活景を支える余韻として効果的であり、鐔を返すことで同じ川辺を異なる視点から眺める楽しみが生まれます。「長州萩住友久」の在銘作としての収集性に加え、布晒しという情趣ある画題、表裏を連続させた巧みな構成、鉄の色調と控えめな彫りだけで月夜の空気まで表した品格を備えた、長州鐔の山水人物表現を味わうに相応しい1枚です。
寸法縦75.15ミリ 横71.0ミリ 切羽台厚4.2ミリ
時代江戸中期 The middle Edo period
鑑定書―
付属桐箱
重量重量118.5グラム

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