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菊花透壽字図鐔 正春 -Masaharu- 12-1844

通常価格:¥198,000 税込
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菊花透壽字図鐔
正春
-Masaharu-

縦76.15ミリ 横73.1ミリ 切羽台厚5.55ミリ
重さ77.4グラム
江戸後期 The latter Edo period


本品の正春は、鉄地へ精緻な透彫を施し、細い線を整然と連ねて意匠を構成する作域から、正珉門人の武州伊藤派・福次郎正春に比定するのが最も自然です。福次郎正春は幕末から明治初期に活動した金工で、鉄地透鐔に優れた伊藤派の技法を受け継ぎました。本品にも、数多くの細身の透かしを巡らせながら輪郭を乱さず、文字意匠まで一体として成立させる同派に通じた端正で緻密な感覚がよく表れています。

菊は長寿と高潔、「壽」の字は寿福そのものを表すため、2重の祝意を備えた本品は慶賀の拵にとりわけ相応しく、文字を文様の外へ置かず花弁の流れへ組み込んだ構成にも工夫があります。放射状の細い透かしと肉厚な切羽台が視覚上の緩急を作り、署名を備える点も収集上の楽しみとなるため、文字意匠、菊花透、吉祥文のいずれの観点から見てもまとまりの良い鐔です。

数多くの花弁を均一な間隔で耳へ繋ぎ、その一部へ壽字を組み込むことで、装飾文字が後から置かれたように見えず、菊花の中から自然に立ち上がる構成となっています。切羽台には「正春」と銘があり、重厚なる厚みが繊細な透かしへ確かな量感を与えます。

細長い花弁を切羽台から耳へ均等に渡し、その一角へ意匠化した壽字を判読できる形で組み込むためには、花としての放射性と文字としての可読性を同時に整える必要があり、本作ではその難しい均衡を明快な輪郭へまとめています。5.55ミリの厚みが細い花弁へ十分な奥行きを与え、背景を透かした際には菊花の華やぎと壽字の力強さが一段と鮮明になります。落ち着いた鉄味と簡潔な大透に、作者銘と完成度の高い意匠が加わり、吉祥鐔として収集する楽しみを十分に備えています。
寸法縦76.15ミリ 横73.1ミリ 切羽台厚5.55ミリ
時代江戸後期 The latter Edo period
鑑定書―
付属桐箱
重量重量77.4グラム

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