左三つ巴に五三桐紋図透鐔 無銘 -Mumei- 12-1839
通常価格:¥110,000
税込
左三つ巴に五三桐紋図透鐔
無銘
-Mumei-
縦83.9ミリ 横79.35ミリ 切羽台厚4.4ミリ
重さ122.0グラム
江戸前期~中期 The early to middle Edo period
三つ巴を大きく透かし、その3つの頭へ金色の桐紋を配した鐔です。循環する巴の力強い動きと、格式ある桐紋の端正さが対照を成し、単純明快な構図の中へ武家好みの威厳と祝意を備えています。
太く残した巴の曲線が切羽台と丸耳を結び、大きな透かしを設けながら厚い鉄の量感を損ないません。桐紋は細かな葉と花序まで金で表し、黒褐色の鉄地から3箇所が鮮明に浮かび上がるため、どの方向から見ても均衡の取れた景色となっています。
十分な大きさと重さを備えた造形は、拵へ装着した際にも強い存在感を示します。巴と桐という人気の高い2つの文様を1点で楽しめ、家紋鐔や吉祥意匠を収集される方へおすすめしたい品です。
巴文は水の渦や神威を象徴して火除け、厄除けの願いを担い、桐紋は高い格式と繁栄を表すため、この2つを組み合わせた意匠には守護と吉祥が重ねられています。三つ巴が作る回転感へ金色の桐紋を等間隔に置くことで、動きのある地透を鮮明に引き締め、どの向きから眺めても均衡が崩れず、大振りな拵へ据えた際にも紋章的な力強さを発揮します。
太い鉄骨を思わせる巴の曲線、肉厚な丸耳、広く抜いた余白には古式の大透らしい率直な造形感覚があり、細部を繁雑に飾らず、わずかな金色絵だけで画面の格式を高めた手法にも落ち着きがあります。83ミリを超える堂々たる姿と122グラムの手応えを備えながら、透かしによって視覚的な重さを巧みに逃がしており、重厚さと軽快さが巧みに両立しています。武威を感じさせる三つ巴と格式ある桐紋を同時に味わえる、古透鐔ならではの力強さと華やかさを兼ね備えた作品です。