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丸に琴柱紋透鐔 無銘 -Mumei- 12-1828

通常価格:¥88,000 税込
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丸に琴柱紋透鐔
無銘
-Mumei-

縦76.2ミリ 横75.5ミリ 切羽台厚6.0ミリ
重さ121グラム
江戸前期~中期 The early to middle Edo period


琴の弦を支える琴柱を家紋として意匠化した「琴柱紋」を、丸耳の内へ堂々と据えた地透鐔です。裾を広げた安定感のある胴から中央部を細く立ち上げ、その上方を蕨手状に左右へ巻き込ませた輪郭と、分岐部分に設けた三角形の透かしによって、丸に琴柱紋の特徴を明快に表しています。なお、下方に並ぶ大小二つの丸穴は文様として設けられた透かしではなく、刀を手から取り落とさないための手貫緒を通す手貫緒穴で、鑑賞性の中に武具としての実用をとどめる興味深い見どころです。

切羽台と琴柱の胴を一体に厚く残し、その左右を大きく抜いて耳へ繋ぐ構成は簡潔で力強く、切羽台の厚みは6.0ミリに達します。透かし際や耳には手仕事の穏やかな起伏が残り、黒褐色の落ち着いた錆色と相俟って、古雅な鉄味をじっくりと楽しめます。

文様の整理された姿と厚い鉄地から江戸前期から中期頃の作と考えられ、華美にならず武具としての骨格を保った佇まいが魅力です。琴柱という教養的な画題を大透で明快に見せるため、茶席に通じる静かな趣を備えた拵にもよく映える一枚です。

琴柱は弦の高さを整えて音色を支える道具であり、これを象った琴柱紋には音そのものを描かずに雅楽の余韻を想起させる、いかにも日本的な趣があります。本品では家紋の簡潔な形を肉厚な鉄へ置き換え、丸耳そのものを紋の外周として生かしながら、大きな余白と実用のための手貫緒穴を造形の中へ違和感なく収めているため、静かな文様でありながら手に取ると確かな迫力があり、古色の冴えた鉄肌、透かし際の手仕事、六ミリの厚みが一体となって古鐔を持つ喜びを素直に味わわせます。雅趣ある音曲意匠として飾るほか、簡素な古式拵へ合わせても品格を損なわない一枚です。
寸法縦76.2ミリ 横75.5ミリ 切羽台厚6.0ミリ
時代江戸前期~中期 The early to middle Edo period
鑑定書―
付属桐箱
重量重量121グラム

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