陸奥守包保 -Mutsu no kami Kaneyasu- 3-975
通常価格:¥275,000
税込
陸奥守包保
-Mutsu no kami Kaneyasu-
刃長44.0センチ 反り0.82センチ
元幅30.7ミリ 元重ね7.4ミリ
物打幅27.3ミリ 横手位置幅23.9ミリ
物打重ね6.0ミリ 松葉先重ね4.7ミリ
目釘穴1個
裸身重量500グラム
江戸前期 The early period of Edo era
昭和52年6月2日 兵庫県登録
附属 白鞘、素銅はばき、特別貴重刀剣認定書
本作は鎬造、庵棟の脇指で、元先の幅差をさほど開かず、広い身幅と十分な重ねを保ちながらやや延びた切先へと結ぶ姿には、短寸ながら押し出しの強い豪壮さがあり、手元で向きを変えるたびに鎬筋の通りと刃先へ集まる量感が際立ち、刀身そのものの造形を眺める喜びを与えてくれます。
地鉄は小板目に柾が流れて少しく肌立ち、明るい光を受けると鍛えの細かな変化が広い地に浮かび上がり、鉄の表情を元から先まで追うことができ、その上に冴えた刃縁が立ち上がることで、力強い姿の内側に繊細な鑑賞の楽しみが重なります。
刃文は匂口明るく冴えた湾れ調の刃取りに互ノ目を交え、刃縁にかかる砂流が焼刃の起伏に奥行きを添え、元から先へと続く刃の変化を見進めるうちに、直ぐに進んで先丸く返る鋩子へと視線が自然に導かれ、静かな地鉄と躍動する刃との対照を一振の中で存分に味わえます。
現状は古研ぎで一部に変色程度の薄錆が見られるものの、刃文の起伏や砂流、地鉄の流れを追う鑑賞は十分にでき、歳月を経た刀身の表情を今のまま楽しむことも、後に手入れを施して地刃の明るさをさらに引き出すことも考えられるため、自分の眼で見どころを探しながら長く向き合いたくなる品です。
白鞘と素銅はばきが附属し、保存しながら刀身を取り出して豪壮な姿を眺め、光の角度を変えて地鉄の肌や明るい湾れ互ノ目を確かめる楽しみがあり、寸法以上の存在感と一見して終わらない地刃の景色を求める愛刀家に薦めたい脇指です。