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無銘(藤原高田) -Mumei (Fujiwara Takada)- 3-974

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無銘(藤原高田)
-Mumei (Fujiwara Takada)-

刃長50.7センチ 反り1.2センチ
元幅30.45ミリ 物打幅24.6ミリ 横手位置幅22.3ミリ
元重ね7.0ミリ 物打重ね5.5ミリ 松葉先重ね5.15ミリ
目釘穴1個
裸身重量516グラム 鞘を払って719グラム
江戸前期 The early Edo period
昭和49年3月1日 島根県登録
附属 特別貴重刀剣認定書、下貝素銅地・上貝素銅地赤銅着せ二重はばき、白鞘、継木、黒蝋塗鞘脇指拵


藤原高田は、豊後国高田の刀工群のうち、主として江戸時代に「藤原」姓を冠して作刀した一派を指し、室町時代以来の実用性を重んじる伝統を受け継ぎながら、近世には均整の取れた姿と精良な鍛え、明るい地刃を備えた作品を数多く残しました。本作は無銘ながら、昭和50年3月23日付の特別貴重刀剣認定書において「藤原高田」と極められており、力強い体配、よく錬れた地鉄、互ノ目へ丁字を交えた華やかな刃文に、江戸前期の藤原高田が持つ健全で実用的な作風と、鑑賞刀としての豊かな見どころがよく表れています。

鎬造、庵棟、刃長50.7センチの脇指で、元幅30.45ミリと十分な身幅を保ちながら元先の幅差が頃合いよく開き、中切先へ端正に結ぶ姿には、実用刀としての頼もしさと鑑賞刀としての均整が見事に調和しています。茎は生ぶの姿を伝えつつ、区をわずかに送ったものと考えられ、目釘穴は一個のみであり、江戸前期に形作られた刀身本来の骨格を大きく損なうことなく今日まで大切に受け継がれてきた一振です。

地鉄は小板目に杢目を交えてよく錬れ、詰んだ肌へ厚く付いた地沸の間を地景が縫うように入り、光を受ける角度によって微細な沸の粒立ちと鍛え肌のうねりが浮かび上がって、奥行きに富んだ表情を見せます。刃文は匂口が明るく冴えた互ノ目乱れを基調として丁字刃を交え、それぞれの焼頭から太い足が刃先へ向かって力強く入り、刃中には金筋と細かな砂流が連なって、端正な姿の内側へ変化に富んだ活動的な景色を展開し、鋩子は直ぐに先丸く返る素直な仕立てとなっています。

附属の二重はばきは、下貝を素銅地、上貝を素銅地に赤銅着せとして色調の対照を生かし、上貝には丸い穴を三つ開けた洒落た意匠を施しており、刀身を保護する実用品としての役割にとどまらず、素銅の温かな色合いと赤銅の深い黒味を組み合わせた姿が、本刀の落ち着いた地刃へ格調あるアクセントを添えています。

黒蝋塗鞘脇指拵は、艶を抑えた深い黒色の鞘を基調とし、縁頭には孔雀図を配して、その豊かな羽や姿を色金で表すことにより端正な外装へ華やぎを加えています。鐔には蜘蛛の巣と葦辺に佇む鷺を取り合わせ、葦へ金色絵、鷺へ銀色の表現を用いて静かな水辺の情景を凝縮し、赤銅製の目貫には波に鳥を表したものとみられる意匠を据え、水飛沫を銀象嵌で輝かせるなど、孔雀、鷺、波に鳥という異なる画題を一具の拵へ巧みに調和させ、小さな画面の随所で多彩な金工技法を楽しめる構成です。

白鞘と継木も揃っているため、刀身を白鞘へ納めて安全に保管しながら拵を独立して展示することができ、刃中に展開する互ノ目、丁字、金筋、太い足の働きと、優美な金具を備えた黒蝋塗鞘脇指拵をそれぞれ存分に鑑賞できます。拵には鐔鳴りと柄のがたつきが見られるものの、いずれも比較的安価な調整で修復できる範囲と考えられ、藤原高田と極められた刀身の出来に加え、二重はばき、白鞘、継木、趣向を凝らした拵まで伝わる充実した内容は、刀身と刀装の双方を一体として味わいたい愛刀家におすすめしたい魅力的な一振です。
刃長(cm)50.7 (一尺六寸七分三厘一毛)
反り(cm)1.2 (三分九厘六毛)
元幅30.45ミリ
元重7.0ミリ
先幅物打幅24.6ミリ 横手位置幅22.3ミリ
先重物打重ね5.5ミリ 松葉先重ね5.15ミリ
目釘孔数1個
時代江戸前期 The early Edo period
鑑定書特別貴重刀剣認定書
登録昭和49年3月1日 島根県登録
付属下貝素銅地・上貝素銅地赤銅着せ二重はばき、白鞘、継木、黒蝋塗鞘脇指拵
重量裸身重量516グラム 鞘を払って719グラム

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