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蛤矢折文散図小柄(井上真改銘小刀付) 無銘 -Mumei- 16-228

通常価格:¥110,000 税込
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蛤矢折文散図小柄(井上真改銘小刀付)
無銘
-Mumei-

小刀を含めた全長215.0ミリ 小柄の全長98.2ミリ 幅14.7ミリ 小刀を含めた重さ37.6グラム
江戸中期 The middle Edo period
附属 桐箱

蛤、矢、折文を取り合わせた本図は、由来の異なる三種の器物を余白の中へ散らし、見る者の想像を誘う洒脱な意匠です。蛤は平安時代以来の貝覆いや貝合わせを、矢は武家の気概と邪気を射払う力を、丁寧に折り畳まれた文は人と人を結ぶ消息を想起させ、雅と武の世界が一つの小柄の上で静かに響き合います。

黒々とした魚子地へ蛤、矢、折文を間隔よく配し、大きく残した余白によって一つ一つの姿を明瞭に見せています。丸みを帯びた蛤から矢羽へ視線を導き、その先に金色の線を交えた折文を大きく置く構成には自然な流れがあり、矢は箆の大部分を折文の下へ隠して矢羽と一部だけを見せることで、三つの器物を重なりのある一景へ巧みにまとめています。

華やかさを前面に押し出さず、離れて眺めれば引き締まった黒一色、手元では整然と打たれた魚子の粒立ちと三種の器物が次第に姿を現す、二段構えの鑑賞性も魅力。裏面は装飾を抑えた磨地として表の細密な仕事を際立たせ、長年の使用によって育った穏やかな光沢が、控えめに施された金色絵へ落ち着いた深みを添えています。

附属する小刀には「井上真改」の銘が切られ、雅趣と武家の気配を併せ持つ小柄に、端正な刀身が好対照を見せます。特定代への極めを伴うものではないものの、名工銘を刻した小刀と謎解きのような器物意匠を一口で楽しめる点は収集上の魅力となり、黒い赤銅地に抑制の利いた色金、余白を生かした構成が手元で眺めるほど味わいを増す、品格ある一口です。
寸法小刀を含めた全長215.0ミリ 小柄の全長98.2ミリ 幅14.7ミリ
時代江戸中期 The middle Edo period
鑑定書―
付属桐箱
重量小刀を含めた重さ37.6グラム

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