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矢の根図小柄(越州三國澤原作銘小刀付) 無銘 -Mumei- 16-223

通常価格:¥110,000 税込
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矢の根図小柄(越州三國澤原作銘小刀付)
無銘
-Mumei-

小刀を含めた全長220.0ミリ 小柄の全長95.8ミリ 幅14.0ミリ 小刀を含めた重さ44.0グラム
江戸前期~中期 The early to middle Edo period
附属 桐箱


矢の根とは矢の先端に装着する鏃のことで、獲物や用途に応じて多様な形が作られました。武家にとって弓矢は古くから重要な武具であり、その鋭い形には尚武の気風と邪を射払う力が重ねられています。刀装具に表された矢の根は、武器そのものの力強さに加え、左右対称の端正な輪郭や、鍛えられた金属の美しさを鑑賞できる画題として親しまれてきました。

本作は、深く艶やかな黒色を呈する赤銅魚子地を背景に、姿の異なる雁股と平根の二種を据紋状に配した小柄です。二股に分かれる独特の刃先を備えた雁股には金色絵を施し、幅広い板状の刃を持つ平根には銀色絵を用いることで、同じ矢の根でありながら異なる形と材質感を明快に描き分けています。金色に輝く雁股と白銀色の平根が上下に呼応し、黒い赤銅地の上へ凛とした対照を作り上げています。

地を埋める魚子は細かな粒を整然と打ち重ね、光を柔らかく受け止めながら、据えられた矢の根の立体感を一層際立たせています。雁股の鋭く開いた刃先、平根の豊かな面、透かされた桜花、細く伸びる茎部に至るまで変化に富み、小柄の細長い画面へ二つの矢の根を縦に連ねた構成にも無駄がありません。金銀の色絵を全面へ散らさず、主要な器物へ集中させた配色には、古様で格調高い趣が感じられます。

附属の小刀には「越州三國澤原作」の銘があり、小柄へ収めた姿は全長22センチに及びます。小柄のみならず、越前国三国の地名を冠した銘入り小刀を併せて鑑賞できる点も大きな魅力です。小刀を差し込む小口部分には、長年の使用によって縁の一部が失われた痕跡が見られますが、武士の腰間で実際に用いられてきた時代刀装具ならではの履歴を伝えています。

赤銅の深い黒、丹念に打たれた魚子、金銀二色に輝く雁股と平根、そして銘入り小刀という複数の見どころが一口に揃っています。武具意匠らしい緊張感を備えながら、二種の矢の根を対照させた構成には図鑑的な楽しさもあり、弓具や武具を題材とする刀装具を集める方はもちろん、赤銅魚子地と金銀色絵の古典的な美しさを味わいたい方にもおすすめできる、存在感豊かな小柄です。
寸法小刀を含めた全長220.0ミリ 小柄の全長95.8ミリ 幅14.0ミリ
時代江戸前期~中期 The early to middle Edo period
鑑定書―
付属桐箱
重量小刀を含めた重さ44.0グラム

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