金泥塗練革紺糸素懸威二枚胴 -Kindei-nuri Nerigawa Kon-ito Sugake Odoshi Nimai-do- 7-104
通常価格:¥275,000
税込
金泥塗練革紺糸素懸威二枚胴
-Kindei-nuri Nerigawa Kon-ito Sugake Odoshi Nimai-do-
江戸前期~中期 The early to middle Edo period
附属 両袖
二枚胴は、胴を前後二つの部分に分け、身体を収めたのち脇で合わせる当世具足の代表的な形式です。
本品は左脇に蝶番を用いず、鞐によって前後の胴をつなぐ仕立てとなっており、堅牢な胴を柔軟に着脱するための工夫が見られます。
制作年代は江戸前期から中期と考えられ、分厚い練革によって形作られています。胴と札の全体へ金泥を施し、濃紺の糸で威すことで、金色と紺色の鮮明な対比を生み出しています。胸の最上段のみ糸を密に通す毛引威とし、その下は間隔を設けた素懸威によって整然とまとめています。二つの威し方を使い分けることで上部へ格調ある華やぎを添え、胴の正面から背面へ続く金泥の広い面には規則正しい縦のリズムが生まれています。
左右の袖と草摺は定型に収まらない個性的な形を見せ、胴と同じ金泥塗の札と紺糸の取り合わせによって全体に一体感を与えています。袖と草摺の菱縫板には熊毛と思われる黒毛を添え、金色に輝く札の裾へ重厚な輪郭を作り出しています。正面では金泥の胴面が堂々と立ち上がり、側面では二枚胴の深い曲面と袖の重なり、背面では整然と連なる札の構成を楽しむことができます。
腰に見える白い紐は、後世の数寄者によって縫い付けられたものと考えられますが、制作当初の姿をしっかりと留めており、分厚い練革を用いた古作の本胴は、全面を彩る金泥、毛引威と素懸威の使い分け、袖と草摺を縁取る黒毛が響き合い、一点物ならではの趣を備えています。金泥と濃紺の威糸が生み出す華やかさは遠目にもよく映え、手元では札の重なりや威毛の結びまでじっくりと鑑賞できる、個性と飾り映えに富んでいます。
※胴と袖のみとなります。鎧櫃等は附属致しません。