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柊扇面図鐔 無銘 -Mumei- 12-1804

通常価格:¥132,000 税込
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柊扇面図鐔
無銘
-Mumei-

縦85.35ミリ 横85.4ミリ 切羽台厚4.5ミリ 重量161.7グラム
江戸中期 The middle Edo period
附属 桐箱


柊は寒中にも青々とした葉を保ち、その鋭い葉先が邪気を退けると考えられてきたことから、強い生命力と魔除けを象徴する吉祥植物として親しまれてきました。末広がりに開く扇は将来の発展と繁栄を寿ぐ意匠であり、常緑の柊へ雅やかな扇面を取り合わせた本図は、守護の願いと晴れやかな祝意を一つの画面に重ねた、武家の装具にふさわしい格調ある画題です。

本品は堂々たる丸形鉄地を広々と用い、表裏へ柊の枝葉を大きく巡らせ、その余白へ二枚の扇面を重ねるように配しています。鋭く張り出す柊の葉と、柔らかな弧を描く扇面の輪郭を対照させながら、葉脈や枝の流れを肉彫によって伸びやかに表し、画面を一周する植物の動きの中へ扇の静かな面を置くことで、力強さと優雅さが心地よく響き合う構成を作り上げています。

重なり合う二枚の扇面には金布目象嵌を施し、黒褐色に育った地鉄の中へ古金色の光を浮かべ、柊の葉へ点在させた金色の露と呼応させています。布目状の下地へ金を着せる技法ならではの細かな光は、正面では落ち着いた文様として地へ馴染み、斜めから光を受けると扇の形を鮮やかに立ち上がらせるため、鑑賞する角度によって画面の印象が豊かに変化します。

小柄櫃孔と笄櫃孔は左右とも同じ輪郭に整えられ、その一方を赤銅で埋めることで、均整の取れた開口部へ深い黒紫色の面を加え、柊と扇面の動きに静かな重心を与えています。大振りの鉄地が備える確かな量感、力強く連なる柊、二枚重ねの扇面へ残る金布目象嵌、赤銅埋めの落ち着いた色調が過不足なく調和し、遠目には吉祥意匠の堂々たる姿、手元では彫りと象嵌の細やかな変化を長く味わえる、存在感と雅趣を兼ね備えた一枚です。
寸法縦85.35ミリ 横85.4ミリ 切羽台厚4.5ミリ
時代江戸中期 The middle Edo period
鑑定書―
付属桐箱
重量重量161.7グラム

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