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石灯籠梟図鐔 無銘 -Mumei- 12-1803

通常価格:¥99,000 税込
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石灯籠梟図鐔
無銘
-Mumei-

縦76.15ミリ 横71.0ミリ 切羽台厚3.0ミリ 重量91.9グラム
江戸中期 The middle Edo period
附属 桐箱


梟は夜の静寂を象徴する鳥であり、暗がりを見通す鋭い眼差しから知恵や洞察の象徴として親しまれ、「不苦労」「福来郎」の語呂にも通じる吉祥の意匠として工芸品へ取り上げられてきました。石灯籠と組み合わせた本図は、庭の片隅に佇む夜鳥の姿へ、灯火の気配と樹木の静けさを重ねた情趣豊かな画題であり、梟の愛嬌と夜景の静謐さを同時に味わわせます。

本品は木瓜形の鉄地を広い夜の庭に見立て、表の右下へ石灯籠を据え、その笠の上に赤銅で表した梟をとまらせ、両眼へ金色絵を施すことで、黒褐色の画面から小さな眼差しが鮮やかに浮かび上がる印象的な場面を作り上げています。灯籠上部の丸い宝珠には金色絵を施し、足元の草にも細やかな金色を添え、灯籠の脇へ伸びる細い木は素銅で表すことで、鉄、赤銅、素銅、金の色調を抑制の利いた配色へまとめています。

上方を飛ぶ雀を思わせる小鳥も赤銅で表され、笠の上に静止する梟と、空を横切る小鳥の動きを対照させることで、余白の多い画面に自然な視線の流れが生まれています。小柄櫃孔は赤銅で埋められ、その深い色合いが鉄地へ静かに馴染みながら、右側の灯籠と小鳥へ向かう構図を引き締め、装飾の一部としても巧みに働いています。

裏面には緩やかに続く流水を描き、岸辺の地面と草へ金色絵を添えることで、小川の水面へわずかな光が射すような余韻を生み出しています。人物を置かず流れだけを見せる裏面の静けさが、梟、小鳥、石灯籠を配した表面の物語をいっそう引き立て、表裏を返すたびに夜の庭から水辺へ景色が連続していきます。黒褐色の鉄味、素銅の枝、赤銅の鳥、金色の草と宝珠が過不足なく響き合い、正面では余白を生かした詩情、手元では梟の目や小鳥、草に至る細やかな色金使いを楽しめる、静けさと温かみを備えた魅力豊かな一枚です。
寸法縦76.15ミリ 横71.0ミリ 切羽台厚3.0ミリ
時代江戸中期 The middle Edo period
鑑定書―
付属桐箱
重量重量91.9グラム

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