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楼閣山水図鐔 長州萩住政富作 -Choshu Hagi ju Masatomi saku- 12-1778

通常価格:¥550,000 税込
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楼閣山水図鐔
長州萩住政富作
-Choshu Hagi ju Masatomi saku-

縦73.5ミリ 横72.0ミリ 切羽台厚4.6ミリ 重量116.0グラム
江戸後期 The late Edo period
附属 特別保存刀装具鑑定書、日本刀装具研究会鑑定書、桐箱


長州藩は他藩への移出品として鐔の制作を積極的に奨励し、東の会津に対して西の長州と称されるほど多くの鐔工と作品を生み出しました。その作風は一概に括れないほど多岐にわたり、河治、中井、岡本、岡田、金子、中原、藤井、井上、八道などの諸家が、それぞれに特色ある作品を残しています。
政富は通称を彦兵衛といい、長門国萩に住した岡田家六代目の当主にあたり、家伝の技を受け継いだ卓越した巧手として知られています。文化14年(1817)2月28日には、それまでの功績によって米二石を加増され、さらに三人扶持を加えられて二石三斗を賜ったと伝えられ、藩から確かな評価を受けていたことがうかがわれます。文政4年(1821)4月に隠居し、嘉永2年(1849)10月に没しており、名家の伝統に緻密な鏨技と優れた絵画感覚を重ねた、江戸後期の長州金工を代表する名工の一人です。

楼閣山水図は、中国の理想的な山河を舞台に、峻険な岩山、深い渓谷、楼閣、樹木、水辺へ遊ぶ人物などを配し、俗世を離れた清雅な境地を表す画題です。限られた鐔面に近景から遠景までを収め、彫りの深浅と余白によって広大な空間を感じさせるところに、作者の構成力と鏨技の見どころがあります。

本作は丸形鉄地を一幅の中国山水に見立て、表の右側には険しい岩壁へ重なる楼閣と塔、下方には岩窟の堂宇や水辺の人物、左側には湖上の舟と対岸へ連なる山並みを配し、切羽台と小柄櫃孔を広い山水の一部へ巧みに取り込んでいます。裏面では高くそびえる山々と谷間を落ちる瀑布、樹林、水際の人物を表し、表の密度ある楼閣群から、静けさに満ちた奥山へと景色が続く構成に仕立てています。

肉厚な地鉄はよく鍛えられ、黒褐色の古色を帯びた地肌へ彫りの深浅を細やかに変えながら、屋根瓦、柱、岩肌、樹葉、水面の細波まで丹念に彫り分けており、正面では画面全体の雄大な遠近、斜光のもとでは楼閣や岩山の立体感が次々に浮かび上がります。日本刀装具研究会鑑定書においても、岡田家六代目の政富による作としたうえで、よく鍛えた地鉄を用い、中国画の楼閣山水図を見事に彫り表した「名鐔」と評されており、政富の在銘作の中でも緻密な鏨技と構成力を存分に味わえる、長州鐔の収集に確かな格を添える優品です。
寸法縦73.5ミリ 横72.0ミリ 切羽台厚4.6ミリ
時代江戸後期 The late Edo period
鑑定書特別保存刀装具鑑定書、日本刀装具研究会鑑定書
付属桐箱
重量重量116.0グラム

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