源氏車大猪目透鐔 銘不詳 -Signature illegible- 12-1775
通常価格:¥55,000
税込
源氏車大猪目透鐔
銘不詳
-Signature illegible-
縦82.4ミリ 横83.7ミリ 切羽台厚4.7ミリ 重量91.0グラム
江戸中期 The middle Edo period
附属 桐箱
源氏車は平安貴族の牛車の車輪を図案化した古典文様で、王朝文化の雅や絶えず巡る繁栄を象徴し、猪目は心臓を思わせる形を持つ古来の意匠として建築や武具に広く用いられ、魔除けや火伏せの願いが込められており、端正な車輪の円環と大らかな猪目を取り合わせることで、優美な格調と力強い守護の意味を一つに重ねています。
本品は大振りの丸形鉄地そのものを源氏車に見立て、左右へ大きな猪目を配し、円、曲線、直線という異なる形を均衡よく組み合わせることで、広く大胆な開口がありながら安定した骨格と確かな量感を保っています。黒褐色に落ち着いた鉄色と滑らかな透かしの輪郭が古典文様へ品格を添え、明るい背景では意匠が力強い影となって立ち上がるため、拵へ据えても床飾りとして眺めても印象が鮮明で、源氏車の雅趣、大猪目の吉祥性、幾何学透の潔い造形美を一枚で味わえる、主役として愛蔵するに相応しい作品です。