小透錬鐔 無銘 -Mumei- 12-1773
通常価格:¥44,000
税込
小透錬鐔
無銘
-Mumei-
縦80.2ミリ 横78.7ミリ 切羽台厚5.4ミリ 重量161.0グラム
江戸中期~後期 The middle to late Edo period
附属 桐箱
小透鐔は、地板の大部分を残しながら限られた部分へ透かしを設け、鉄地そのものの質感と余白を見どころとする鐔です。本品の透かしは曲線を組み合わせた形をしていますが、何を表した意匠かは明確ではありません。
本品は大振りな丸形で、鉄地の一側へ曲線的な小透を寄せ、反対側には笄櫃孔を設けています。広く残した地板と片側に集中する透かしが左右非対称の構成をつくり、簡潔な中にも独特の間を感じさせます。
地板には、鉄を鍛え練り上げた肌が流れるように現れています。黒褐色の古色は練肌の起伏に沿って濃淡をつくり、光の角度を変えるたびに鉄そのものの表情を浮かび上がらせます。厚さ5.4ミリ、重量161.0グラムという重厚な造りで、丸耳にも十分な量感があります。意匠の説明に頼らず、広い鉄面、練肌、厚い鉄骨を率直に鑑賞できる点が本品の魅力であり、正面では余白と小透の対照を、斜めからは透かしの深い陰影と地鉄の厚みを楽しめる、大振りで力強い古鉄を求める方に薦めたい作品です。