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高砂図鐔 無銘(水戸) -Mumei (Mito)- 12-1767

通常価格:¥253,000 税込
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高砂図鐔
無銘(水戸)
-Mumei (Mito)-

縦65.9ミリ 横60.0ミリ 切羽台厚3.9ミリ 重量90.0グラム
江戸後期 The late Edo period
附属 保存刀装具鑑定書、桐箱


水戸金工は水戸徳川家の城下に育まれた装剣金工で、江戸中期以降に発展し、特に江戸後期から幕末にかけて全国有数の生産量と高い技術力を誇るまでに隆盛しました。その作風は一様ではなく、鉄、赤銅、四分一などの地金へ精緻な高彫や象嵌色絵を施し、人物故事から花鳥風月まで多彩な画題を絵画的に表すことを得意とし、幕末から明治へ受け継がれた高度な彫金技術は、海野勝珉をはじめとする近代金工の活躍にもつながりました。

高砂は世阿弥の能にも名高い祝言の画題で、高砂の浦と住吉に離れて立ちながら心を通わせる相生の松の精が尉と姥の老夫婦となって現れ、尉は松葉を掻き集める熊手、姥は辺りを清める箒を手にする姿で表され、共に白髪となるまで睦まじく歩む夫婦和合、長寿、家運長久を象徴することから、婚礼や人生の佳節を寿ぐ格別にめでたい意匠として親しまれています。

穏やかな木瓜形の四分一地を細かな石目地に仕立て、表の右下には熊手を肩にした尉と箒を携える姥を寄り添うように鋤出高彫し、その上方へ常緑の松枝、下方へ水際の流れを添えて広い余白の中に老夫婦を際立たせ、尉の顔は素銅で温かな表情を表現し、衣には落ち着いた金色、姥の白髪と上衣には銀色を配しながら、手足、衣文、熊手、箒まで鏨を行き届かせ、松葉の金色と枝の素銅色を深い灰黒色の地へ鮮やかに浮かべ、裏面では人物を置かず松のみを描いて表の物語が画面の外へ続く余韻を生み出しており、四分一石目地の渋い色合い、量感豊かな高彫、金銀素銅が角度ごとに浮沈する色彩表現はいずれも水戸金工の長所を存分に示し、遠目には尉と姥の祝意、手元では表情や衣の重なり、松葉、水際へ込められた仕事が次々に現れる、長く愛蔵するにふさわしい品格と華やぎを備えています。
寸法縦65.9ミリ 横60.0ミリ 切羽台厚3.9ミリ
時代江戸後期 The late Edo period
鑑定書保存刀装具鑑定書
付属桐箱
重量重量90.0グラム

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