無文食出鐔 無銘 -Mumei- 12-1734
通常価格:¥63,800
税込
無文食出鐔
無銘
-Mumei-
縦54.6ミリ 横41.7ミリ 切羽台厚5.7ミリ 重量77.8グラム
江戸前期~中期 The early to middle Edo period
附属 桐箱
無文の鐔は文様や色絵に頼らず、素材の味わい、輪郭、耳の仕立てによって品格を表すもので、簡素な中に金工の感覚と造形美が凝縮されています。
本作は黄褐色の穏やかな古色を帯びた真鍮地を縦長の食出形に仕立て、表裏を無文として素材と形そのものを主役に据えた一枚です。切羽台を浅く端正に表し、そこから耳へ向かって緩やかに肉を持たせ、耳を軽く打ち返して切羽台より厚く仕立てることで、小振りな寸法ながら落ち着きのある姿を見せています。
軽い打返耳のふっくらとした丸みには柔らかな光が移ろい、真鍮ならではの温かな色調がよく引き立っています。切羽台厚5.7ミリ、重量77.8グラムという充実した地金を用いながら、縦長の輪郭と食出鐔ならではの変化によって姿を軽快にまとめており、装飾を抑えた静かな佇まいの中に確かな存在感を備えた作品です。