素銅地銀着覆輪六角形地透鐔 無銘 -Mumei- 12-1733
通常価格:¥66,000
税込
素銅地銀着覆輪六角形地透鐔
無銘
-Mumei-
縦69.7ミリ 横63.1ミリ 切羽台厚4.0ミリ 重量87.8グラム
江戸前期 The early Edo period
附属 桐箱
六角形は直線が生む端正さと角のある力強さを併せ持ち、丸形や木瓜形とは異なる明快な輪郭によって、鐔そのものの造形を際立たせる形として用いられてきました。
本作は赤味を帯びた素銅地を角に丸みのある六角形に仕立て、切羽台の左右へ地透かしを大きく配した一枚です。中央には切羽台を包むように厚みを持たせた曲線を残し、外側の直線的な輪郭と内側の柔らかな造形を響き合わせることで、簡潔な構成の中に豊かな変化を生み出しています。
耳には薄い銀板を着せる銀着覆輪、いわゆるうっとりの技法を巡らせ、温かな素銅色との対比によって六角形の輪郭を引き締めています。長い年月を経て銀着せが地へなじみ、所々に素銅地がのぞく姿には古作ならではの深い味わいがあり、地金の量感、大胆な地透と銀着覆輪の取り合わせによって、簡素な中にも格調ある佇まいを見せています。