大根図鐔 無銘 -Mumei- 12-1728
通常価格:¥33,000
税込
大根図鐔
無銘
-Mumei-
縦84.3ミリ 横83.1ミリ 切羽台厚4.6ミリ 重さ145.7グラム
江戸中期 The middle Edo period
附属 桐箱
大根は、その力強く地中へ伸びる姿や豊かに茂る葉から、生命力、豊穣、無病息災などを象徴する身近な吉祥画題として親しまれ、刀装具においても素朴な趣と実りへの願いを併せ持つ意匠として用いられています。
本作は鉄地を丸形に仕立て、表裏に大根の太い根と大きく広がる葉を肉彫で表すとともに、図柄の周囲を大胆に透かすことで、地の量感と開放的な空間を組み合わせた力強い構成としています。
大根の根は鐔の外郭に沿って大きな弧を描き、中央の切羽台を囲むように伸びながら外縁の一部を形作り、上方から側面へ広がる葉には葉脈や起伏を丁寧に刻すことで、素朴な鉄味の中に植物の伸びやかな生命感を浮かび上がらせています。
縦84.3ミリ、重さ145.7グラムを測る大振りで量感のある一枚で、鉄地に残された落ち着いた赤褐色の肌合いと大胆な肉彫、透かされた空間が一体となり、農作物を主題とした親しみ深い画題の中にも古鐔らしい重厚さと素朴な味わいを備えています。