海鼠透鐔 無銘 -Mumei- 12-1727
通常価格:¥15,400
税込
海鼠透鐔
無銘
-Mumei-
縦72.45ミリ 横74.4ミリ 切羽台厚5.4ミリ 重さ94.0グラム
現代 The modern period
附属 桐箱
海鼠透は、茎孔の左右に海鼠を思わせる細長く丸みを帯びた透かしを配する意匠で、宮本武蔵の作と伝わる鐔にも用いられたことから広く知られており、装飾を極力抑えた簡潔な構成の中に、武用鐔らしい力強さと研ぎ澄まされた造形美を備えています。
本作は黒色を呈する鉄地を二つ木瓜形に仕立て、中央の切羽台を挟んで左右へ大きな海鼠形の透かしを設けており、外郭と切羽台を上下で力強く結びながら、左右対称に開かれた空間によって軽快で均整の取れた姿を作り出しています。
厚さ5.4ミリの鉄地には十分な量感があり、緩やかに膨らむ外郭、内側へ滑らかに湾曲する透かし、わずかに絞られた上下の輪郭が一体となることで、見る角度に応じて鉄の厚みと透かされた空間が明瞭に現れ、簡素な意匠ならではの端正さを味わえます。
古典的な左右海鼠透の構成を現代の鉄地で素直に表した一枚で、装飾に頼らない落ち着いた姿は刀装へ取り合わせやすく、鉄の黒味と明快な透構えを楽しめる実用性の高い鐔です。