三本傘透図鐔 無銘 -Mumei- 12-1724
通常価格:¥110,000
税込
三本傘透図鐔
無銘
-Mumei-
縦75.2ミリ 横71.2ミリ 切羽台厚4.8ミリ 重さ78.0グラム
江戸前期~中期 From the early to middle Edo period
附属 桐箱
鉄地を丸形に仕立て、開いた傘一張と閉じた傘二張を大胆な地透で表した鐔で、中央の傘を上方へ大きく開き、その左右に畳んだ傘を斜めに配することにより、三本の傘が一つの円形構図へ端正に収められています。
中央の傘は弧を描く傘面を鐔の上部いっぱいに広げ、傘骨を透かして金布目象嵌を施し、左右の閉じた傘は細かな筋彫によって畳まれた傘紙の重なりを表すことで、開閉する傘の形態を対照的に見せています。
左右の閉じた傘の柄と先端、中央の開いた傘の柄には銀象嵌が配され、深い色合いの鉄地に金銀が控えめな光を添えており、耳をめぐる赤銅覆輪の艶やかな黒味が、透構え全体を引き締めながら格調を高めています。
三本の傘を幾何学的な均衡の中に組み上げ、人物を描かずに雨の情景を想起させる洒脱な意匠で、確かな透彫と異なる金工技法を端正にまとめた、江戸前期から中期の趣を伝える一枚です。