月下波濤図透鐔 無銘 -Mumei- 12-1707
通常価格:¥22,000
税込
月下波濤図透鐔
無銘
-Mumei-
縦72.3ミリ 横68.7ミリ 切羽台厚5.6ミリ 重さ69グラム
江戸後期 The late Edo period
附属 桐箱
月下の波濤は、静かに輝く月と絶えず形を変える波を取り合わせた風雅な画題であり、穏やかな夜空と力強い水の動きが一つの景色に収められることで、静と動の鮮やかな対照を生み出しています。
本作は丸形の鉄地を鋳造によって成形し、上方に波間から昇る月、左右から中央へ迫る大波、下方に渦を巻く波頭を透かしで表しており、切羽台を囲むように波が大きく巡る構成によって、限られた鐔面に広がりのある海景を描いています。
鋭く立つ波頭と緩やかにうねる水の流れにはそれぞれ変化が付けられ、上方の月を大きく残すことで夜空の静けさを印象づけるとともに、透かされた余白が水と空の広がりを感じさせ、見る角度によって波の重なりや奥行きが移ろいます。
厚さ5.6ミリの確かな量感を備えながら、透かしを大きく取ることで軽快な姿にまとめられており、黒々とした鉄色と大胆に意匠化された波濤がよく調和した、月夜の情趣と力強い動勢を楽しめる一枚です。