岩石に露図鐔 無銘 -Mumei- 12-1702
通常価格:¥55,000
税込
岩石に露図鐔
無銘
-Mumei-
縦87.9ミリ 横80.7ミリ 切羽台厚3.2ミリ 重さ159グラム
江戸中期~後期頃 The middle to late Edo period
附属 桐箱
岩に結ぶ露は、厳しい岩肌と儚く輝く水滴を取り合わせた風情ある題材で、移ろいゆく自然の一瞬を、鉄と色金によって象徴的に表しています。
本作は大型の鉄地を荒々しく起こし、表裏の全面に大小の岩石が連なる景観を表したもので、平滑に整えることなく意図的に残された深い凹凸が、風雨にさらされた岩肌の質感と量感を巧みに生み出しています。
岩間には銀と宣徳(真鍮)とみられる色金を点状に象嵌し、岩肌に宿る露の雫を表現しており、暗褐色の鉄地に銀の澄んだ光と宣徳の温かな色合いが控えめに浮かぶことで、重厚な景色の中に繊細な趣が添えられています。
堂々とした大きさに加え、重さ159グラムの充実した手取りを備え、荒々しい岩肌と小さく輝く露の対照が印象に残る、素朴さの中にも作者の趣向が感じられる一枚です。