雲龍図鐔 無銘 -Mumei- 12-1701
通常価格:¥66,000
税込
雲龍図鐔
無銘
-Mumei-
縦76.4ミリ 横75.8ミリ 切羽台厚4.1ミリ 重さ108グラム
江戸前期 The early Edo period
附属 桐箱
龍は水や雨をつかさどり、立身出世や守護の象徴として尊ばれてきたことから武家の装具にも好んで用いられ、雲を従えて現れるその姿には、霊妙な存在として仰がれてきた龍の威厳が込められています。
本作は丸形の鉄地を鋤き下げ、雲中に姿を現す龍を鐔面いっぱいに高彫で表したもので、表裏ともに同じ構図を施し、龍の頭部を上方に置いて胴体を鐔面に沿って大きく配することにより、左右の櫃孔を取り込んだ安定感のある図様にまとめています。
龍の顔等の要所には金布目象嵌が施され、深い黒褐色を呈する鉄地の中に浮かぶ金色が彫りの起伏と龍の表情を効果的に引き立てており、華美に傾かない節度ある装飾と、力強く素朴な彫口からは古作らしい趣が感じられます。
堂々とした姿に、時代を重ねた鉄の風合いと金布目象嵌の古雅な輝きがよく調和しており、表裏のいずれからも雲龍の迫力を楽しめる、存在感のある一枚です。