蕗図透鐔 長州正定 -Choshu Masasada- 12-1697
通常価格:¥33,000
税込
蕗図透鐔
長州正定
-Choshu Masasada-
縦70.6ミリ 横67.9ミリ 切羽台厚4.7ミリ 重さ81グラム
江戸後期頃 The late Edo period
附属 桐箱
正定は長州の鐔工で、鉄地を用いた透彫を主体に、草花などの身近な画題を表した作品を制作しています。長州鐔工には数多くの系統と工人が存在しますが、正定について伝わる詳しい経歴は限られており、本作も著名工による精緻な作というより、江戸後期の長州地方で制作された実用的な在銘鐔として捉えるのが適切です。
本作は鉄地丸形の画面いっぱいに蕗の葉と茎を配し、その間を大きく透かすことで、野辺に群生する蕗の姿を伸びやかに表しています。大ぶりな葉には毛彫で葉脈を刻み、曲線を描く茎や若い葉を地透によって連ね、素朴な草花の情景にささやかな生命感を加えています。葉の大小や茎の流れを左右非対称に組み合わせた構成は動きがあり、広く開けた透かしも相まって、拵に掛けた際には軽快で変化に富んだ姿を見せます。
在銘の長州鐔として時代を経た古色を楽しめるうえ、植物を画面全体へ大胆に展開した意匠にも見どころがあり、気軽に長州鐔の作風へ触れたい方や、草花を題材とした透鐔を集める方におすすめできる一品です。