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二匹犀図小柄 無銘(脇後藤) -Mumei(Waki-Goto)- 16-201

通常価格:¥275,000 税込
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二匹犀図小柄
無銘(脇後藤)
-Mumei(Waki-Goto)-

長さ97.2ミリ 幅14.1ミリ 重さ30.4グラム
江戸前期 The early Edo period
附属 保存刀装具鑑定書、桐箱


後藤家は室町時代に祐乗を祖として発展し、足利将軍家をはじめ、織豊政権から徳川幕府へと続く武家社会において刀装金工の中心的な位置を占めた名門です。宗家から分かれた諸家は脇後藤と総称され、後藤家伝統の赤銅魚子地を基調に、据紋や高彫、金・銀・素銅などの色金を巧みに取り合わせた格調ある作品を制作しました。犀は後藤家に実例の確認できる画題であり、後藤宗家においても二匹の犀を組み合わせた作品が伝わることから、本作の意匠も後藤系金工の伝統に沿ったものと考えられます。17世紀に活躍した後藤宗家七代顕乗の作品も現存しており、後藤家の古典的な家彫様式が江戸前期に継承されていたことが確認できます。

本作は二匹の犀を素銅の据紋によって肉高く表した小柄です。二匹はいずれも左方へ進む姿で配され、先を行く左側の犀が首を後方へ巡らせ、後ろから続く一匹を振り返る瞬間を捉えています。単に二匹を並べるのではなく、先行する犀の振り返る動作によって二頭の間に視線のつながりが生まれ、小さな画面の中に動きと物語性をもたらした巧みな構成です。短く力強い四肢、量感を持たせた胴体、特徴的な角や甲状の皮膚まで簡潔ながら要所を捉え、随所に施された金色絵が素銅の柔らかな赤味と赤銅魚子地の深い黒を鮮やかに引き立てています。表の抑制された色彩構成に対して裏を哺金とした贅沢な仕立ても、本作の格を高める大きな見どころとなっています。

魚子地を仔細に見ると粒の頂部には長年の使用によると思われる穏やかな擦れが認められ、据紋の犀にも頭部、背、脚など突出した部分を中心として角が取れた自然な摩耗が見られます。この古色と摩耗に加え、魚子地を広く残して中央に主題を凝縮する古様な構成、素銅を主体として金色を要所に効かせる抑制された色彩表現などを総合し、本作は江戸前期頃の作と見立てられ、時代感豊かな脇後藤の佳品です。
寸法長さ97.2ミリ 幅14.1ミリ
時代江戸前期 The early Edo period
鑑定書保存刀装具鑑定書
付属桐箱
重量重さ30.4グラム

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