観月図鐔 無銘(会津正阿弥) -Mumei(Aizu Shoami)- 12-1688
通常価格:¥198,000
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観月図鐔
無銘(会津正阿弥)
-Mumei(Aizu Shoami)-
縦82.6ミリ 横76.5ミリ 切羽台厚4ミリ 重量140グラム
江戸中期~後期 The middle to latter period of Edo era
附属 保存刀装具鑑定書、桐箱
会津正阿弥は正阿弥派の流れを汲み、会津を中心として栄えた金工の一派です。鉄地を主体とする作が多く、透彫のほか、鋤出彫や高彫、金銀をはじめとする色金を用いた象嵌・色絵など、多彩な技法を取り入れた作品を遺しています。とりわけ江戸後期には人物や山水、故事などを題材として絵画的に構成した作も多く、鉄地の落ち着いた色調と華やかな色金との対照に特色が見られます。
本作は木瓜形の鉄地に鋤出高彫を施し、象嵌色絵を交えて月下の人物三名を描いた観月図鐔。右上に樹木を配し、その傍らに銀色の月を浮かべ、人物の顔や手、髪、衣服には赤銅をはじめとする色金を使い分け、髪や衣の細部には金色絵を加えています。
人物を画面下方から右側へ寄せる一方、上方から左側には広い余白を残して夜空の静けさを表現しており、三人の姿態や視線にもそれぞれ変化をつけた趣のある構成で、裏面は人物を置かず、流水を鋤彫し、その傍らに金色絵の笹葉を添えた簡潔な景色としています。
表の賑やかな人物表現に対して裏を静かな水辺とした表裏の対照も面白く、黒味を帯びた鉄地に金・銀・素銅の色彩がよく映えます。縦82.6ミリ、重量140グラムと量感も十分で、人物の高彫、細かな色絵、表裏にわたる景色を一枚の鐔の中にまとめた、会津正阿弥らしい装飾性を楽しめる一作です。