瓜蔓図透鐔 無銘 -Mumei- 12-1685
通常価格:¥55,000
税込
瓜蔓図透鐔
無銘
-Mumei-
縦67.1ミリ 横63.6ミリ 切羽台厚4.9ミリ 重量87グラム
江戸中期 The middle period of Edo era
附属 桐箱
瓜は蔓を長く伸ばして次々と実を結ぶことから、古くより子孫繁栄や家運長久に通じる吉祥意匠として親しまれてきました。蔓草を連続させる文様は「唐草」と同様に絶えることのない生命力を象徴し、染織や漆工、陶磁器をはじめ、刀装具にもさまざまな形で取り入れられています。
本作は鉄地を竪丸形に仕立て、瓜の葉と蔓を大きく肉彫しながら、蔓の間を透かして構成した鐔です。切羽台を広く確保し、その周囲を葉と蔓が取り巻く構図で、葉には葉脈を金布目象嵌によって表し、黒みを帯びた鉄地の中に金色が鮮やかなアクセントを添えています。表裏ともほぼ同趣の意匠ながら細部の表現には変化を持たせ、蔓を透かした部分には柔らかな曲線を用いることで、植物が伸び絡む様子を巧みに表しています。
鉄地には時代を経た落ち着いた色調があり、葉脈に残る金布目象嵌との対照も美しく、素朴な植物意匠を大胆な肉彫と透かしによってまとめた、味わい深い一枚です。