鞭図鐔 山城國住埋忠重成 -Yamashiro no Kuni ju Umetada Shigenari- 12-1681
通常価格:¥330,000
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鞭図鐔
山城國住埋忠重成
-Yamashiro no Kuni ju Umetada Shigenari-
縦83.0ミリ 横77.0ミリ 切羽台厚3.3ミリ 耳厚4.8ミリ 重量121グラム
江戸前期 The early Edo period
附属 保存刀装具鑑定書、桐箱
埋忠重成は七左衛門といい、橘姓を称した埋忠一門の金工です。山城国西陣に住し、延宝・天和頃を中心に活躍、一時幕府に召されて江戸へ下り、芝片門前町にも住したと伝えられています。埋忠一門の巧手として知られ、鉄地をはじめ各種の地金に彫刻や象嵌を施した鐔を残しました。現存作には「山城國住埋忠重成」「山城國西陣住埋忠橘重成」などと銘するものが確認され、文化遺産データベースにも鉄地に鋤彫、金銀象嵌を施した重成作が収録されています。
本作は黒味を帯びた味わい深い鉄地を用い、耳を厚く取り、その耳全体を節立った鞭に見立てた大胆な意匠で、切羽台3.3ミリに対して耳は4.8ミリと厚く、周囲を連続して隆起させることで、鐔そのものの輪郭と鞭の造形を一体化させています。さらに表裏の地には金色絵によって縄を配し、表では右下から大きくうねりながら伸び、裏では左下に簡潔に表され、鉄地の黒と金色との対照が鮮明で、華美な高彫に頼らず、耳・鉄地・金象嵌だけで主題を成立させているところに、埋忠らしい意匠感覚が感じられます。
笄櫃穴は赤銅で丁寧に埋められ、茎穴の上下には素銅の責金が残り、実用された刀装具としての来歴もうかがわせます。鉄味、耳の造形、金色絵の残存状態とも良好な一作です。