草葉源氏車図鐔 無銘(会津正阿弥) -Mumei(Aizu Shoami)- 12-1670
通常価格:¥242,000
税込
草葉源氏車図鐔
無銘(会津正阿弥)
-Mumei(Aizu Shoami)-
82.2ミリ 横76.0ミリ 切羽台厚3.1ミリ 重量118グラム
江戸中期 The middle period of Edo era
附属 保存刀装具鑑定書、特別貴重刀装具認定書、桐箱
会津正阿弥は会津で展開した正阿弥系の刀装金工を指し、その存在は現存する鐔によって確認され、会津若松市においても「会津正阿弥鐔」が市指定文化財として複数指定されるなど、会津の刀装文化を代表する一系統として今日まで伝えられています。
鉄地を用いた鐔をはじめ、彫刻や象嵌、金・銀・赤銅などの色金を取り合わせた作例も知られ、鉄そのものの質感と装飾金工を組み合わせた多彩な作域を見せています。
本作は撫角形の鉄地に、据紋象嵌色絵を施して草葉と源氏車を描いた一枚で、中央には大きく木瓜形を思わせる輪郭を取り、その内側に細かな鑢目を放射状に阿弥陀鑢を施す一方、外周には流動的な虫喰文様を巡らせ、黒味を帯びた鉄地の中に異なる地肌の表情を作り出しています。
表には二つの源氏車を上下に大きく配し、車輪の輪郭には赤銅を、また車輪には四分一と金を取り合わせ、その周囲へ細い草葉を金色絵で散らすことで鉄地との鮮やかな対比を生み、源氏車を画面の縁で大胆に切る構図によって文様が鐔の外へなお続いていくような広がりを感じさせます。
これに対して裏は源氏車を見せず草葉のみを控えめに配し、表の華やかさと裏の静けさを対照させた構成も巧みで、82.2ミリという大振りな鐔面を装飾で埋め尽くすことなく広い鉄地を残したことで、据紋された源氏車と繊細な草葉が一層印象深く浮かび上がっています。
保存刀装具鑑定書のみならず、特別貴重刀装具認定書も附属しており、旧来より鑑賞刀装具として評価され今日まで大切に伝えられてきた一枚です。