月下老梅図鐔 無銘(会津正阿弥) -Mumei(Aizu Shoami)- 12-1669
通常価格:¥275,000
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月下老梅図鐔
無銘(会津正阿弥)
-Mumei(Aizu Shoami)-
縦79.8ミリ 横73.8ミリ 切羽台厚3.1ミリ 重量103グラム
江戸後期 The latter period of Edo era
附属 保存刀装具鑑定書、桐箱
正阿弥は室町時代末期頃から京都を中心に展開し、江戸時代には各地へ広がった鐔工の大きな系統で、会津正阿弥はそのうち会津で活動した正阿弥系の鐔工群を指し、「会津住正阿弥」と銘する遺品が東京国立博物館に所蔵されているほか、会津若松市の文化財資料にも「会津正阿弥鐔」が市指定文化財として記載されるなど、会津に根付いた刀装金工の一系統であったことが窺われ、鉄地を基調としながら彫刻や象嵌、色金を組み合わせた作品も知られています。
本作は竪丸形の鉄槌目地に鋤出高彫を施し、象嵌色絵によって月下の老梅を描いた一枚で、画面の大半をあえて鉄地の余白として残しながら片側へ大きく屈曲する老梅を寄せた構成には静かな夜気を思わせる独特の趣があり、幹や枝は鉄地そのものの起伏を生かして立体的に表され、要所に配された金色絵が梅花や枝を際立たせるとともに銀色系の象嵌を交えることで落ち着いた鉄地の景色に抑制された華やかさを添えています。
表裏に展開する老梅を一つの景色として見せる構成も巧みで、華美な装飾に頼ることなく鉄味と彫り、わずかな色金によって月下に佇む老樹の風情を表現しており、耳に現れた時代を経た落ち着きある鉄味も相まって、余白の美と枯淡の趣を味わうことのできる一枚です。