糸巻透鐔 無銘(京透) -Mumei (Kyo Sukashi)- 12-1666
通常価格:¥132,000
税込
糸巻透鐔
無銘(京透)
-Mumei (Kyo Sukashi)-
縦79.5ミリ 横79.0ミリ 切羽台厚4.5ミリ 重量76グラム
江戸中期 Middle Edo period
附属 日本刀装具研究会鑑定書、桐箱
京透鐔は、山城国京都を中心に制作された鉄地の透鐔で、鍛えられた鉄地に地透を施し、洗練された構図を表すことを特色とします。透かしの線は比較的繊細で、鉄地と透間との均衡を巧みに生かした軽快な造形に京透ならではの優雅さが見られます。意匠には草花、鳥類、家紋、幾何文など多様な題材が用いられ、簡潔に意匠化された文様を鉄地の中に端正に構成した作品が数多く遺されています。
本作は丸形の鉄地に糸巻を大きく意匠化して透かした一枚で、外周を形作る端正な丸耳の内側に、糸巻の輪郭を細身の鉄線によって表し、これを上下左右から切羽台へ向かう力強い構成と組み合わせています。約80ミリの堂々とした径を持ちながら重量は76グラムに抑えられ、広く取られた透間と鉄地との均衡がよく、見る角度によって糸巻の輪郭が浮かび上がる軽快な造形が魅力です。
地鉄は黒みを帯びた落ち着きある色調を呈し、丸耳にも穏やかな鉄味が現れており、左右の櫃穴を構図の中へ自然に取り込んだ意匠にも京透らしい巧みさが窺えます。簡潔な幾何学的構成の中に京透ならではの優雅さと鉄の趣を楽しめる一枚です。